闇堕ち魔法少女の世界征服（ワールドブレイク）〜お姉ちゃんがスゴイ魔法少女だったからって、妹も大人しくカワイイ魔法少女になると思ったら大間違いなんだからね！

第72話 もう一人の自分なんか大っ嫌ぃ！

「。。。のぅ御子や？其方、四天と呼ばれし四人の王が、元は一体の怪人（一人）であった。と言うたれば、信じるかえ？♪」

「。。。へぇ〜（ジジジ）、そうなんだぁ（ジーーーーー）♪で（ジ）、だったら何（ジーーーーー）？」

　だんだん暗く（どうしてかな？）、今度は真っ黒に染まって行く世界（なんだかスゴくイライラする）。。。

　勝手に喋らないでくれる（ねぇ、どうして言う事聞かないの）？お姉ちゃんに嫌われたらどうするの（ブチ殺されたいの。。。？）？

　みこは、臭い偽母さん（五月蝿いババア）が嫌い。

　みこは、言う事を聞かない（いい子に出来ない）自分（みこ）が嫌い。

　みこは、こんな現実（世界）が嫌い。

　嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い！全部大っ嫌い！！！

　ねぇ、とっとと死んでよ。。。（みこの言うこと聞いて）？お願い。。。

「ホホホホホ♪どうした？妾の最恐の魔法少女（いと愛しき御子）や、可愛ゆい顔が焦りに曇っておるえ？」

「。。。あ、焦る？何言ってるのかな♪そんなわけ、ウッ！。。。。。」

「ホホホ♪ホレ、如何した？何とも苦しそうじゃのぅ♪先までとは別人の様だえ？♪」

　偽母（ババア）の尻尾攻撃（モフモフモフモフモフ）を避けられないみこが嫌い。ねぇ、いつまでモタモタしているの（バッカじゃないの）。。。？早く、早く殺してよ（モタモタもモフモフも嫌い）！！！

「クッ。。。ウルサイな、しばらく黙っててくれないかな（少し待っててくれないかな）。。。？」

「なんじゃ、今さら怖気付いたのかえ？

　やれやれ、未だ力の半分も戻って居らぬと言うに。。。やはり、強過ぎるというのは詰まらんの（美しきは罪な事よな）」

「アッハハハハ♪ヤダヤダ、これだから老獣（ババア）は。ね、もしかして老眼進んじゃった？♪何か酷い勘違いしてるみたいだけど、キミの攻撃なんて1ダメだよ？イ、チ、ダ、メ♪

　そりゃぁ若い頃は多少イケてたのかも知れないけどさ、ええと。。。現代（いま）じゃ、こういうのなんて言うんだっけ？あ、ホラあれだよアレ！確か、、、懐古厨乙？みたいな♪」

　。。。何ソレ、みこはそんな変な言葉知らない。ねぇそれより、未だブチ殺さないの（みこの邪魔しないでよ）。。。？

　みこはね、早くお姉ちゃんのお胸に戻りたいの（こんなお仕事お終いにしたいの）。

「ホホホホホホ♪その様に苦し紛れな表情（かお）で煽ったとて、仔猫の威嚇にも劣っておるえ？まったく、期待外れも甚しいの。興醒めじゃ。。。どれ、そろそろ詰まらん余興（あそび）は終おうかの♪」

「チッ、怪人風情が。。。」

　五股の尻尾（モフモフモフモフモフ）が放つ黒い炎、黒黄の水、黒緑の風、黒鼠の花弁、黒紺の土、の五色の（汚い）魔法。。。見た目の汚さとは逆に、全部合わせれば極大魔法３つ分くらいはありそうなアレを全部喰らったら、今度こそ悪い妹のお仕置きになるのかな（みこはお姉ちゃんの所に逝けるかな？）？

「喰らうが良い♪」

「キミが、ね？『黒闇ノ球（ダークネスボール）』」

「ギャァァァァ！！！」

　。。。ねぇ偽母（ママ）、どうして手加減なんかするの？せっかく、みこのお仕置きになるかも知れなかったのに。。。

　結局、五股の尻尾（モフモフモフモフモフ）の魔法は痛くも痒くも無かった（5ダメにしかならなかった）。

　お返しにみこの中の誰か（みこのお口）が勝手に唱えた、黒くて小さな（知らない）魔法は偽母（ママ）の右側のおへそから下と三本の尻尾（モフモフモフ）を削る。ブスブスと黒い煙を上げるその傷はとっても痛そうで、スゴく羨ましい（イライラする）。。。

「ま、待て！待っておくれ？可愛い御子。

　コレはただの余興、ただの親子の戯れでは無いか！の？」

「アッハハハハ♪面白いほどの必死さだね、間抜け（ババア）。最初にボクが演技してる（騙されていない）って言ったのはキミだろ？超ウケる♪

　大体さ、キミ達怪人は魔法少女甘く見（すぐ調子乗り）過ぎ。だからたった一人の魔法少女（小学生女子）に絶滅寸前、なんて醜態を晒すのさ♪本当、この娘の言う通りバカばっか。。。」

「ご、後生じゃ！命だけは、の？命だけは。。。」

「ハハ♪マジ無様。。。流石のボクも、こんな無抵抗（無様）な大人な女の子をブチ殺すのは気が引けるな。。。」

「ならば♪」

「アッ、ごめん。でも無理なんだ♪

　さっきからずっとこの娘がさ、キミをブチ殺せって五月蝿くて五月蝿くて。だからきっとキミが消えてくれれば、身体を明け渡して（大人しくなって）くれると思うんだぁ。。。ね、だからごめんね♪」

「い、イヤじゃ。。。妾は死にとう無い」

「だからダメだって♪最期くらい王様の威厳、見せなよ？怪人の王様♪」

「く、来るな！」

「大丈夫♪安心して？苦しむ（痛い）のは永遠（最初だけ）だから♪」

　ズブリ。。。ほとんど真っ黒になって終（しま）った世界に響く、鈍い音。

　みこのお胸に突き刺さるソレは、今まで感じたどんな苦痛よりも痛く、そして苦しい（哀しい）お仕置き。。。。。

　だって、やっとみこにお仕置きをしてくれた（を終わらせてくれる）その人は、その人は。。。

「お、姉。。ちゃん。。。？」

「。。。もう、終わりにしましょう」