第70話 偽母さんなんか大っ嫌ぃ!



「ギャァァ!!!」

「ピギャァァ!!!」



 目の合った怪人さんは殺す燃えるゴミは燃やす

 目の合っていない怪人さんも殺す燃えないゴミは凍らせる

 通りすがった怪人さんも殺す生ゴミは刻む

 隅っこに隠れてる怪人さんも殺す粗大ゴミはブッ潰す

 怪人さんは一人残らず、皆皆鏖殺す今日はね大掃除の日なの



「ヒャァァァァ!!!」

「みみみ、御子様!お待ち下さ、フギャァァァ!!!」

「わ、私たちは仲間、仲間じゃないですかっ!!!なのに、どぉじで。。。グチャ!」



 どうして殺すのかってえ?お掃除する理由????フフ♪バッカじゃないのそんなの決まってるでしょ♪

 みこは魔法少女だからゴミが沢山散らかっている、だから怪人さんを殺すんだよ皆まとめてポイ♪するんだよ

 みこ、前から言ってたでしょ?怪人さん達は皆要らないモノは今度まとめてブチ殺すポイするって、フフフフフ♪


 だってみこは、お姉ちゃんが急におかしなあんなことを言った理由に心当たりがあるを知っている。みこが目を覚ました時、ベッドの横でみこをナデナデしながら手を握ってくれていたお姉ちゃんからは、いつもの良いお姉ちゃんの匂いに混じってあのババアのみこの嫌いないがした。。。つまりは、全部ババアの所為そういうこと



「「「口、惜し。。。や」」」



 北の女帝白狐の朔夜。そう呼ばれている二股の尻尾がモフモフなオバさん怪人偽母さんのお部屋は、いつにも増してとっても臭い。。。

 グチュグチュ、モチャモチャと。みこに背を向けたまま、未だ死んでないゴミ団子三色お団子さんに夢中な母さん。



「ホホホホホホ♪妾の可愛い御子や、あれほどいしておるの元へノコノコやって来るとは何用かや?」


「偽母さん殺しお話に来たの。。。」


「ホホホホホ♪話、と言うなれば少しはその目付き殺気を隠したらどうかえ?

 じゃが、妾の食事を邪魔せんことは殊勝よな?流石の恐れ知らずの魔法少女とて、妾に満ち満ちたるこの圧倒的な魔力に戸惑うたかや?」


「。。。。。」


「フッ、詰まらん。恐怖のあまり言葉も出ぬか。。。やれやれ良き暇潰しになるやと捨て置けども、所詮其方もこの程度。。。

 じゃが此度の虐殺余興は多少興が乗った故、今一度妾への恭順を誓うのであれば此度の謀反は不問と」


「ねぇ怪人さんママ。。。」




 フフフフ♪みこがねとっととお終い後ろから串刺しにしなかったのは、ずっと精神支配をされてるをしていたみこに騙されてたがバッカじゃ無いの?と思っていたババアママが、本当は騙されていバカじゃなかった事にビックリしたからでもね。

 お部屋を開けたら、偽母さんママ腐ったゴミ団子三色お団子さんを夢中で食べてた事がキモかったからでも無いの。もちろんババアママの気配が、今のみこよりも遥かに強くなってたから。でも無いよ?♪



さっきからウルサイよお口が臭いよ??♪」


「な!!!。。。貴様ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」




 臭かったから。。。理由はただ、それだけ。


 だってね!いくらみこがずっと魔法の杖お鼻ガードを着けててもね?閉め切ったお部屋の中に、ババアママ腐ったゴミ団子三色お団子さんが一緒なんだよ?お口で息しててもスっごくスっごく臭すぎるこの臭いに、ちょっと本気でお姉ちゃんの所まで引き返すか迷ってたの。。。



 それくらいこの嫌がらせ臭いの結界は、強力。。。



 目に見えないくらい速い尻尾攻撃を避けるよりも、攻撃の度に舞い上がる臭いの方がみこには何倍もスッごく大変。。。


におい魔法』


 もしかしたらこれは、みこの知らない攻撃魔法なのかも知れない!なんて思うくらいね、強烈なの。。。フフ♪



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