第52話 現実なんか大っ嫌ぃ!
「フフ、フフフフフ、フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ♪」
そんな中でみこは、気持ち悪いタコさんにいっぱい意地悪をしながら、自分はやっぱり魔法少女だったんだ。。。って、今更だけど再確認していた。
ブチブチ、ギリギリ、ブシャブシャ。
タコさんを締め上げ、
ブチ、ブチブチ、ブチ。。。
一本。そして、また一本。
タコさんのウネウネを引き千切り、叫び声を聞き、噴き出す真っ赤な血を見るたび、
もしかしたら、お姉ちゃんが死んじゃった事も、新しいお姉さんが居た事も、私に
。。。なんて、そんな
「。。。アハハ、アハハハハハハハハハハハハハハハハ。。。。。。ハハ」
いつの間にか、
みこはもっと泣き叫んで貰いたいのだけど。。。足元に転がってきたタコさんのお顔と目が合ったら、何だかこんなのスゴく馬鹿馬鹿しくなって虚しくなって。
さっきはあんなに
自分でも悲しいのか、面白いのかよく解らない。ただバラバラに事切れたタコさんを観ると、意味もなく笑えてきて、理由もなく目が霞む。。。
「。。。フフフフフフフ」
「道を空けなさい!!!」
まだ
白い狐のお面を着けた、赤い着物の女の人。。。?
あっという間にみこの目の前まで駆け寄って来たその人を、どうして
そのままみこのお顔に向かって伸びて来たその人の手に、叩かれる!と咄嗟に覚悟して目を瞑った。
。。。。。。はず、だったんだけど?
みこの頬っぺに優しく触れるその人の手は、
「。。。ごめんね。。。。。。ごめんね。一人にして、ごめんね」
叱責の代わりに聞こえて来たのは、聞き覚えのある
。。。。。。お姉、さんは。。。だぁれ?
それから何故か、急にスゴく眠たくなって来て。。。その後の、ことは。知らない。。。。。。
***********
気が付くと、みこはまたベッドの中に居た。
隣にはお姉ちゃんが椅子に腰掛けて居て、みこ
「。。。お姉、ちゃん?」
「おはよう。。。みぃちゃん」
お姉ちゃんはみこのオデコに、おはようのキスをしてくれた♪。。。だけどみこを見つめるお姉ちゃんは、何だかスゴく哀しそうなお顔をしていて、いつもみたいにキスの後抱き締めてはくれない。
お姉ちゃん、怒ってる?。。。の?
お部屋の中に
「ごめ」
「みぃちゃんごめんね!!!お姉ちゃんが、もっとしっかりしていれば。。。怖かったよね?ビックリしたよね?何処か痛い所は無い?怪我は!?ごめんね?本当にごめんね。。。」
「。。。お、お姉ちゃん。苦しぃょ♪みこは大丈夫だから」
みこの不安は的外れ、お姉ちゃんはみこより先にごめんを言いながらみこのことをギュッと抱き締めてくれる♪
やっぱりみこは、お姉ちゃんが好き♡
優しくて泣きそうな位心配してくれるお姉ちゃんが、大好き♡
「あっ、ごめんね。。。でもみぃちゃん本当に平気?怪我してない?」
「大丈夫だよお姉ちゃん、みこは最強の
「。。。。。。ぅん、そうね。。。」
(ドン!!!!!!!)
「やれやれ。。。四天の会議を中座してまで、何処に行ったかと思いきや。
まさか北の女帝の代理である貴女ともあろう人が、
ドン!と勢いよく蹴り破られたドア。
キッ!と睨むみたいに入って来た誰かの方を向いたお姉ちゃんとは違って、みこはソッチの事なんか全然気にもならなかった。
だって、、、
。。。。。。ぅん、そうね。。。
この妙に寂し気に聴こえたお姉ちゃんの一言が、みこの耳に木霊の様に残っていたから。。。
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