三章幕間 喪うモノ、得るモノ①
「思う存分楽しんで欲しいっス♡」
「チッ。。。」
今出来る万全の防御を固めたみこに、
みこは痛いのが嫌い。
調子に乗られるのなんか、もっと嫌い!
フン。とっとと撃ちなさいよ、
但しその後には、アンタなんか微塵粉斬りの塵炭にして殺るんだからね!
。。。そんな
「。。。エッ!!!!?。。。ウソ?ねぇ、止めて?
ヤメテよ!!!ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
みこが
あの煩く咆える
みこに
魔法が貫通したお腹の辺りが熱くて、全身がビリビリとスゴく痛い。
。。。嫌。もう一人ボッチは、ヤダょ。。。。。。
夢の終わり。
雷の
紫龍が消えた後、そこには風に吹き攫われる
私は、お姉ちゃんを守れなかった!大好きなお姉ちゃんをまた!!!。。。護れなかった。
「キャッハハハハハハハ♪いい気味っス♡
どうスか?目の前で大切なモノを
悔しいスか?憎いスか?スミレのこと、もっと
(紫色に捕まった私は、髪の毛を掴まれてムカつく笑い声と気持ち悪い顔のアップに晒されている。。。でもみこにはもう、
こんなムカつく光景を最後に、この胸くそ悪い悪夢は終わる。本当に最悪で最低で、嫌な夢。自分で自分をブチ殺したくなる様な、そんな夢。。。)
アァ?寝堕ちとか、何甘えた事してんスか?
スミレの受けた屈辱は、こんなもんじゃ全然足り無いんスよ!
オラ!泣けよ!叫べよ!ロリはロリらしく、ワンワン泣いて苦しめよ!ホラーーーーーー!!!」
「。。。ウッ!」
グチャグチャ、ヌチュヌチュと
でもね、コレは夢なの♪絶対そうに決まってる♪
「その調子っス♡スミレは、最初からアンタのことを
アンタはボクの先輩を誑かしてくれたんス。。。だからホラ、もっと血吐け!!叫べ!ククククク♪楽に死ねるなんて思うなっスよ?このクソロ、
(だって
。。。イッたいスね?
いきなり現れて、スミレの左手
みこの大好きなお姉ちゃんだったんだもん!フフ♪夢で。。。本当に、良かっ。。。た。
みこの悪夢は、ここでお終い。
だからみこは、この夢に続きがあるのなんて知らない。そもそも
************
「スミちゃん。。。堪忍な?」
「本当に言う事聞かない先輩っスね?♪大人しく待ってて下さい。そう言ったじゃないっスか。。。。。。そんなに、そのロリッ娘の方がいいんスか?
やっぱり、スミレじゃ、ダメなんスか。。。?なんで?どうして!なんでロリッ娘にばっかり優しくするんスか!!!
少しは、スミレのことも見てよ!!!スミレのことも。。。愛してょ?
なんで。。。?なんで、なんで先輩は、スミレを、愛して、くれないの。。。。。。?
(フェ~~~~~~~ン。。。)
プフ♪なぁんて♪スミレが泣くとでも思ったっスか?。。。で?オタク、何者っス?
まさか、その程度の擬態魔法でスミレを騙しきれるとでも思ってたんなら、
だいたいボクに
普通の魔法少女なら気付かないだろうスけど、先輩のとオタクのじゃタユンタユン♡具合が全然違うんスよ、タユンタユン♡が。
。。。さて、オタクが誰かは知らないっスけど。ブチ殺される覚悟だけは出来てんスよね?偽物さん♪」
「お気に触ったのなら、申し訳ありません。ですがコレは、致し方のないこと。
貴女様の眼に私がどの方のお姿として映っているのかは存じませんが、私にはどうすることも出来ないのです。何卒ご容赦を、」
「アァ?訳の判らないことをペラペラと。。。大体ごめんなさいで済むんなら、この世界に
「仰ることは重々承知しておりますが、私は見る方の心が真に求める者。
即ちその方が一番愛する者を、この醜き身の上に写してしまうのです。コレに私の意思などは介在しておりません。故に先も申しました通り、致し方ないのでございます」
「え!?そんな一番愛するだなんて♪
そりゃぁスミレが先輩ラブ♡なのはぁ、周知の事っスけどぉ♪他の人に改めて言われるとちょっと照れるっス♪
けどいくら話が判るからと言って、偽物と仲良く出来るほどスミレは優しくはないッスよ?」
「こちらこそ、貴女様方と事を構えるつもりは毛頭ございません。
ですが、我らが母なる御方がこの方の御身をご所望にございますので、御迎えにあがった次第。
出来ればこのまま、手をお引きくだされば幸いです」
「。。。手を引け?キャッハハハハハハ♪
ア~、バカも休み休み言って欲しいっスね♪。。。て言うか、偽物さん
そもそもたったこれだけの手勢で、このスミレを仕留められるとでも思ったんスか?
まったく、ロリッ娘にしろ怪人どもにしろ、本当スミレのこと舐め過ぎっス。アンタには悪いっスけど、流石にムカついたんでこの場の全員皆殺させて貰うっス♪」
虫カゴを呈する魔法の消滅に合わせ、現れた怪人達は100や200では無い。
空を覆い、海を埋め尽くすほどに周囲を囲む彼らを目の当たりにしようとも、
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