二章幕間 魔女狩りの前触れ
登り慣れた鉄塔の上。
久しぶりに独りで登った天辺は閑散と、お決まりの場所は
お決まりとは言ったけど、別にこの場所に拘りとかがあるわけじゃない。
けれど何と無く
「。。。見つけた」
そんな右手に若干、本当に少しだけの手持ち無沙汰を感じつつ。魔法協会のある方向、丁度此処と協会の真ん中位な海の上に4匹の
思ったよりは、そう遠くない。て言うかむしろ、遅いくらいかも?
。。。好都合と言いたいところだけど、どうにも
私はお望み通り、気配も隠さず直ぐに跡を追う。
最短最速、自分の感覚よりも遥かにスピードの上がっていく身体は、珍しく静かな街並みを
身体が軽い♪
今までに無いくらい気分も良い♪
あの娘の魔力を全部奪ったお陰かは判らないけど、
大丈夫、このスピードならきっと直ぐに追い付ける。
待っててねお姉ちゃん?♡
絶対、
************
時を同じく、魔法協会本部地下。
「一体何の騒ぎっスか?煩くてゆっくり寝ても居られないっス。。。」
「ス、スミレさん!」
「丁度いい所に!急に
警備の者達の
失ったはずの手足を凍て付く氷で補い、撃たれる山の様な麻酔の弾丸を消えかけの障壁でどうにか防ぎ。今にも倒れそうな足取りで、それでもなお一歩でも前へと進む。。。
「もう障壁は消える!撃て!撃ち続けろ!!!」
「。。。オイ、ボクの先輩に何してんだ?」
「ヒイイイイイイイイ!!!」
(パン!パパン!。。。パン!)
「。。。。。。。。。。」
「やれやれ、あれほど丁重に♪って言っといたじゃ無いスか?まったく、これだから男ってヤツは。。。」
パンパン!と鳴り響いていた乾いた音。
それを止めたグチャ!!!という鈍い音は、言うまでもなく彼女の怒りを買ってしまった代償の印。。。。。。
「せ〜ん輩♪な〜にしてるんスか?」
「ハァ、ハァ、ハァ。。。スミ、ちゃん?」
「そおっス♪先輩の可愛い可愛いスミレっス♪」
「スミちゃん!!!お願い!ウチを外に、あの娘の所に連れてって?」
「ハァ?急にまた、」
「お願い。。。さっき、あの娘に掛けた魔法が消えた気配がした。きっとあの娘の身に、何か起きたに決まっとる!だからスミちゃんお願い!!!ウチを、外に、連れ。。。」
「あ!先輩!!!」
「おね、がい。。。」
「。。。ま、まったく先輩は、仕方ないっスね〜♪分かったっス!
フラフラな先輩の代わりに、スミレが様子を見て来るっス♪」
「スミ、ちゃ」
「あっと!文句は認めないっスよ?
嫌ならこの話は、お終い。ボクが先輩を拘束してそれで終了。どうする?」
「。。。分かっ、た」
「じゃぁ代金は、先払いでお願いするっス♡」
「。。。ン♡ア。ダ、ダメ。。。これ、以上。。。はッ♡
アァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。。。。。。♡」
「プハ〜〜〜♡。。。さてと、先輩のロリコンにも困ったものっスね〜♪
。。。ククク♡心配しなくても、ちゃ〜んと先輩の
まぁだから、
ククク、ククククク♪アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
眠りに落ちた碧き少女を抱き攫う悪魔の笑いは高らかく、彼女の背後に拡がる血溜まりに生ある者など一人も居ない。。。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます