第26話 ドSなんか大っ嫌ぃ!




「命、ダメだよ?」



 お姉ちゃん殺してやる。。。助けて殺してやる。。。



「みこちゃん、アカンよ?」



 お姉さん殺してやる。。。助けて殺してやる。。。




 グチャグチャ、ヌチャヌチャと私のお腹から音がする。この陰湿な女会長ナメクジは、苦痛に歪む私をウットリジットリと堪能しながら段々と、その二つの違う動きをする手の動きを激しくしていく。


 気持ち悪いムカつく気持ち悪いムカつくもう嫌だブチ殺す

 どいつもこいつも、皆殺す!誰が悲鳴なんかあげるもんか。。。絶対絶対、ブチ殺し




「ウ、アァーーーーーー!。。。」


「アァ〜♡。。。良い、良いですわ♡その喘ぎ声音色、もっと、もっと私に♡アァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♡。。。」


「ゲホ!ゲホ!ゲホ。。。」


「ちょっと会長?そんなにグリグリしたら、急所外した意味無いんですけどぉ?」


「嫌悪。。。傷を抉りながら、更にソコを足で踏みつける。サディストの極致。。。」




 しばらくして、満足感に溢れる吐息ナメクジが果てるのと一緒に私のお腹を貫く杖は抜かれたようやくグリグリは終わった




「。。。。。。」


「あらあらあら!私とした事が、ヤリ過ぎてしまいましてございますわ!」


「ワザとらし。。。行こ、二颯?」


「同意。では、会長。。。ご機嫌よう」


「まぁ♪ご機嫌よう。オホホホ♪」


「て!あれだけバカにしといて、アンタも使ってるじゃないの!!!」


「嘲笑、一颯では滑稽でも私なら相応♪」


「ぐぬぬぬぬ〜、もう頭来た!これから夜まで徹底的に啼かせてやるから、覚悟しなさいよ二颯!」


「。。。バカ♡」




 クソ、虫。。。ども、が。。。

 双子の魔法少女カメムシ達が去った後、私の身体は女会長ナメクジによって宙へと浮いた。

 多分、手足の鎖にレジストが付与されているのだと思う。私には障壁は愚か、魔力による痛覚の操作や傷の回復すら出来ない。




「さて、まだ死ぬことは許しませんでございますわよ?鮮血色の二代目クリムゾン・シスター

 コレはあくまで、ウチの碧色エースを勝手に葬って使用不可にして頂きましたでございますれば。貴女にはこれから、その穴埋めをして頂かなくてはならないのでございますの♪


 まぁなんにしましても、一先ずはごめんなさい。。。とでも謝罪の言葉を頂きたいところでございますわね?(ジュル♪)」



 誰、がクソ虫ナメクジの、言う、こと、なんか。。。

 血の滴る生肉を前にした獣の様に、女会長ナメクジは舌を舐めずる。舌を出してる間に、思い切りアゴを蹴り上げたかったのだけど、私の足は動かない。。。



「殺。。。し、て、。。。やる」


「オホホホ♪お口の減らない魔法少女おチビさんでいらっしゃいますことでございますね?


 ですが、まぁいいでしょう。

 女の子は、このくらい病んでる元気な方が美味しいカワイイものでございますれば。。。今回だけは、許して差し上げますわ?オホホホホホ♡」



 ジュルジュル、ジュルジュルと。

 不敵に微笑んだバケモノナメクジが、私のお腹傷口を貪り始めたところで私の意識は途絶えていった。痛みも吐き気ももう何も感じない、ただただ震えるほどの嫌悪感寒気




「「みこみ〜ちゃん?ダメだアカンよ?」」




 耳にこだまする私を叱る二つの声だけが、私の体には残っている。。。




 次に。。。会ったら、ブチ、殺。。。す。




 ************




 魔法協会。

 魔法少女に序列二つ名を与え、その管理と育成を行う事を目的として以前より存在した政府の機関で要は、名ばかりの無能組織だった。


 しかし、先のクリムゾンの死亡動乱とこの新会長ナメクジの登場によって、その役割は一変する。

 今や、人間側の世界こちら側において協会彼女に逆らえる者は、一人として存在などしない。。。







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