闇堕ち魔法少女の世界征服（ワールドブレイク）〜お姉ちゃんがスゴイ魔法少女だったからって、妹も大人しくカワイイ魔法少女になると思ったら大間違いなんだからね！

第24話 大人しく捕まるのなんか大っ嫌ぃ！

「。。。チッ！」

「ちょっとアンタ、待ちなさいよ！お話の途中で突然消えてるとか、どういう育てられ方しちゃったらそうなるわけ！？

『では、ご機嫌よう♪』

　くらい言えないのかしら、まったく！」

「訂正、普通の魔法少女（女の子）はそんな言葉使わない。そしてどう見ても、彼女のご機嫌はよろしくない（はそんなキャラでもない）」

「んなの分かってるわよバカ二颯（フブキ）！言葉のミスよ言葉の！」

「否定、一颯（イブキ）が最近お嬢様もののアニメに被れてることは、周知の事実。従って、先の挨拶は一颯がただ言ってみたかっただけ。と推察！

　そしてこの場合、言葉の綾。が適当！と指摘したことにより、バカなのは一颯と結論」

　かなり速めに飛んでるつもりだった。。。

　けれどこの魔法少女（カメムシ）達は、そんな私にアッサリ追い付いて来た。

　しかも、こんなくだらない姉妹喧嘩をしながらなのだから余計にイライラする。

「みこちゃん、アカンよ？」

「命？お姉ちゃん信じてるからね？」

　煩い！分かってる、分かってるから。

　お願いだから、世界をグルグル回さないで（少し静かにしてて）！

「いいわ。。。そこまで言うならさっきの続きをしようじゃない！さぁ、何処からでも。。。て、アレ？」

「拒絶、それよりも任務が優先」

「ぐぬぬ～。。。もぉ！！！覚えてなさいよ二颯！後でこれでもかってくらい啼かしてやるんだからね！」

「。。。破廉恥。そういうことは、人前で言わないで。。。」

　フン！気持ち悪。。。

　どうして魔法少女（ゴキブリ）共って、こう変なの（変態）しか居ないんだろう。。。？側に寄られるだけで、吐きそうなくらい気持ち悪く（叩き潰したく）なってくる。私は強烈な目眩を振り払うように、さらに速度を上げる。

「あれれ〜？おかしいぞぉ〜♪

　どうしてそんなに、苦しそうなのかな〜？もう限界かにゃ〜？♪

　そんなんじゃぁ〜、直ぐに捕まえちゃうぞ♪チビっ子ちゃん（子猫ちゃん）♡キャハハ♪」

（みこちゃん？みーちゃん？ダメだ（アカン）よ？？）

「。。。チッ！」

「判明、、、頭部に魔力反応？

　強力な精神攻撃系魔法発動中！。。。落ちないのが、不思議」

「キャハッ♪氷碧色（サファイア）のお姉さんに、首輪ハメられたって本当だったんだ？♪メチャ凶暴（危ない）って聴いてたから、楽しみだったのになぁ。。。ザ〜ン、ネン！！！」

　背後からの魔力の気配。

　身体を捻った私の直ぐ近くを風の刃が通り過ぎ、僅かに斬り裂かれたスカート（魔力）の切れ端が、夜の空に紅く燃える（消えて行く）。

「みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？

「キャハハハハ♪すごいすごい！良いじゃん♪ヤルじゃん！♪

　二颯、二颯、私ちょっと楽しくなって来ちゃった♪」

「警告、此方の言う事に従わなければ、実力を行使する。コレは協会の命令アナタに拒否権は、無い！」

　みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？みこちゃん？みーちゃん？」

「。。。煩い。どいつもこいつも、煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い！」

「ありゃ。。。？♪」

「。。。交渉、決裂」

「怒り荒ぶる雷帝よ！断罪の鉄槌を振り下ろし紅き雷鳴を以って敵を。。。」

　グルグルと回り続ける世界の中で、頭に響いた鋭い痛み。

「ウッッッ！！！」

　静かに落ち始めた私のお腹を一陣の風が貫いたところで、この日の私の記憶は終わっている。。。だんだんと真っ赤に染まって消えて行く意識の中、

「「キャハハハハ♪」」

　とても耳障りな二重の笑い声がしていた事だけは、憶えている。