第9話 偽者なんか大っ嫌ぃ!
「あ!ちょっ、みこちゃん待ってぇな!置いていかんといて~?」
あれから10日、
本人曰く、お姉ちゃんとの約束を果たす為。
そして、私に正しい魔法の使い方を教える為。
とか何とか
それでもまぁ、私が実際に
「ニュフフフフ♪みこちゃん、ほんま可愛えぇなぁ♡」
なんて言いながら、シャワーを浴びてる最中に突然背後から抱き着かれた時だけに留まっている。
でもだからと言って、決して私はこの
だったらどうして、私がまだこの自称お姉ちゃんのお友達に何もしていないのか?ソレは単純にこの
そうじゃなかったら、こんな
************
「みこちゃん?何でもええから、お姉さんに向かって魔法撃ってみて?♪」
例え腐った
「。。。何でも?」
「火でも水でも風でも、みこちゃんが好きなん何でも撃ってええよ?♪」
「じゃぁ。。。怒り荒ぶる雷帝よ、断罪の鉄槌を振り下ろし紅き」
「え!!!?ちょっ!みこちゃん!!!」
『サンダーストーム・クリム。。。?』
「もぅ!みこちゃん!
確かにお姉さん何でもええとは言うたけど、普通こないな時は無詠唱の
流石のウチも、一歩間違ごうたらご近所さん諸共ビリビリの消し炭は冷や汗かいたよ?ほんまびっくりしたわぁ。。。」
と、こんな具合に
悔しいけれど、魔法少女の面に関して私はこのお姉さんに未だ全然勝てはしない。
だからスーパーウルトラミラクル超絶ウザイこの共同生活を、嫌々ながらも強くなる為認めるしかなかったわけだ。。。
「みこちゃん?みこちゃんは、もぅ無理に闘わんでもええんよ?
実はな、ウチの魔法少女として叶えたい願いは、桃が幸せになること、、、やってん。。。そやから、きっと今のウチとみこちゃんの願いは同じやと思う。
みこちゃん。。。桃は、みこちゃんのお姉ちゃんは、ウチが絶対生き返らせたる!今度は失敗なんてせえへん。みこちゃんの分もウチが頑張る!だから何も心配せんでええ」
「。。。本、当?」
「もちろん、ほんまょ?♪
。。。せやから、みこちゃんはもう危ない真似はせんといてな?全部お姉さんに任してええ。そいで桃が起きた時、二人で
『おはよう♪まったくいつまで寝とれば気がすむん?』
って、言うたろな?♪」
フン。。。
私がお姉さんと一緒に居て良かったと思ったのは、本当にただそれだけだ。
「あっ!でもさっきのウチの話は、桃には内緒にしといてな?もし知られたら、メチャクチャ恥ずかしいわぁ〜」
どれだけ優しくされようと、どんなに甘い言葉を囁やかれ、何度暖かい胸の中に抱き締められようが、
「先輩、ロリッ娘の様子はどうっスか?」
「ん?落ち着いとるよ?
最近はウチのことお姉さんて呼んでくれるようになったし♪
眠る時なんかは、毎日ウチのお胸にムギュ~って、小さい子みたいに甘えてくれるようにもなったんよ?♪」
「な、なんなんスか!?その羨ましい状況は!!!是非ともスミレにも、先輩の先パイにムギュ〜とさせて欲しいっス!!!!!!
それにしても、あのロリッ娘がそんなことするなんて全くもって信じられないっス。。。」
「フフフ♪ほんまのみこちゃんは、と~っても可愛ええんよ?♪」
「グヌヌヌ。。。で、でも!やっぱりスミレは、今でも反対っス!
怪人に襲われてる人を、平然と見殺しに出来るようなヤバいロリッ娘と一つ屋根の下。先輩が自分で寝首を晒しながら、監視矯正するなんて絶対おかしいっス!危な過ぎるっス〜!」
「スミちゃん?あんまし歳下の子を悪く言うたらアカンよ?」
「大丈夫っす!スミレの『
「もぅ。。。そういう問題ちゃうんやけどな?」
この人はただのお姉さんであって、本当のお姉ちゃんじゃない。。。。。。
私にとっては所詮、憎むべき
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