ふくろう

 去年と今年の春先にフクロウの声が聞こえました。遠くからだけど。

 どうやらお隣の市にまたがる山に居るようです。


 フクロウは最近ペットとして販売されているのを見ます。昔、鳥のイベントで実際飼っている方の漫画を買ったのですが、感想としては「餌が大変そうだなあ」。

 冷凍ネズミやウズラをさばいてあげないと、フクロウが生きるのに必要な栄養が十分取れないのだそう。それなりのお世話ができる人でないと飼ってはいけない生き物だと思います。安易に手を出したら可哀そうな結果になる。

 

 

 大分さかのぼりますが、小学生の頃当時住んでいた家(といってもすぐ隣り)で、雨戸を閉めようと硝子戸をあけたとき、すぐ目の前の電線に鳥が止まっていました。

 夕方だったのでシルエットでしたが、どうも見慣れない形をしていました。

 ハトやカラスに比べ頭でっかち。ずんぐりしていて頭を少しくりくり動かしているようでした。

 それまで動物園でぼーっとしてるのしか見たことが無いので、野生のフクロウだ!と気付くまでに少々かかりました。

 目も口も開けたまま見入っていると、電線から飛び立ちました。それが全くの無音!

 同じ距離でカラスやハトなら、かすかに「ハサハサ」と羽ばたき音が絶対聞こえるはずです。

 図鑑やテレビで言ってる通り、音を立てずに獲物に近づくように羽音がまったくしないってのは本当だったんだと感激。いやカッコいい……。



 そしてある程度体重があるらしく、飛び立った後の電線のたわみがすごい。大きく揺れておりました。後にも先にも電線にとまるフクロウを見たのはこの1回。

 しらべたら「アオバズク」というフクロウの生息地であるようなことを知りました。

 

 鳥や虫の声を覚えやすくするために人の言葉に例えたものを「ききなし」といいます。 「ホーホケキョ」「ツクツクホーシ」がいい例かな。

 アオバズクは「ホーホー、ゴロスケホーホー」とか「ボロ着て奉公」なんて言われていて、これを知った上で実際聞くと「あー言ってる言ってる!」と納得します。


 

 いきなりなんでフクロウの話をしだしたかというと、8月3日、4日、都内で「バードアンドスモールアニマルフェア」というのが開催されます。

 メインが鳥!とり!トリ! インコ、文鳥などの小型飼い鳥から、大型のニワトリやオオハシのような南国の珍しい鳥、ウサギやハムスター、フェレット、リクガメなどの、とにかく犬猫水棲以外のペットが集まるイベントです。品評会も兼ねていて、それはそれは美しい羽と立派な体格の動物たちが集まります。手に乗せられるコーナーもあります。


 そのなかに猛禽コーナーがあり、人になれているフクロウさんをご機嫌がよければモフモフ触らせていただくことができるのですよ。

 去年も行きまして軽く噛まれてきました。多分あまがみですが痛いです。でもなんていう幸せな時間……。脚もモフモフ。爪もすごい大きくて、飼い主さんは鷹匠みたいなグローブで腕に捕まらせてました。素手でこれに掴まれたら流血だろうな。


 と言う事で1日行くので今から楽しみなのです。鳥が好きな人は行って損はないイベントですよ。今現在飼っている方も、餌やおもちゃの見本市があるので超お勧めです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る