　今夜はお便りが少ないねぇ。ペンネーム鴉さんからのお便り。

『こんばんわ。

文字ラジオを見ていて、更新するまでの間暇潰しにこれを読んでいます。

今都にすんでいるはぐれデカの相手をしている中さんに、職人スピリッツを感じます。』

　鴉さんが読んでくれているのは『大島サイクル営業中』ね。こんな儲からないバイク屋さんは現実世界では生きていけないだろうねぇ。描写していませんが保険や修理でそこそこ儲けている設定。バイク本体はそれ程儲からないみたい。人を雇って直していたら利益が出無いお値段。

『わたしは化学系出身で、工業系統には疎く、実は部品とかの説明を軽く読み飛ばしてしまっているのですが、何となく、これは凄いんだなとわかるようになりました。』

　逆に京は科学系がサッパリわからない。排気ガスを浄化する『触媒』って部品がプラチナやら何やらがどうやって有害な成分を浄化するのかサッパリわからん。

『京さんの、工業スキルの高さが分かりました、これでは、星が400以上も貰えるわけですね。』

　☆はともかく、工業スキルは大したことないです。整備士としてはやって行けなかったし、パソコンでは今どきの若者の足元に及ばない。だから京のスキルは『メカ好きな兄ちゃん』くらいなものよ。好きで触るだけ。決して職人ではないです。

『私は長年底辺の仕事だったので、底辺描写しか書けないっすわ……人生経験の差だなと感じました、これからも読ませていただきます、肉体的な余裕がある時になってしまいますが、ご容赦ください。』

　でもさ、『底辺』って何を指していうのかな？

　それこそ某高島市の某中学校剣道部顧問の言う『中卒で出来る仕事』なんだろうか？　だとすれば大卒の人は一戸建てなんて住まんわな。大工・表具職人・建具職人・とび職なんて『中卒でも就ける仕事』の人間が作った建物なんて馬鹿馬鹿しくて住めんでしょう。

　底辺って大事。よく考えりゃバケツの底が無かったら水が溜まらんでしょ？　京の仕事場の工場長・副工場長なんかも中卒だけど立派に職人してます。工場長なんて還暦をとっくに過ぎてるけど作業がスゲー速いんだぜ。要は生き方よ。

　底辺だろうが何だろうが胸を張って生きる！

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