　文字ラジオとは別に読者参加型じゃないクルマやバイクに特化したエッセイも書いている京ですが、そちらで『突拍子の無い設定なクルマ小説が多過ぎる』とぼやいたら紹介されたのがこの小説。

オーヴァー・ザ・１／４マイルズ　作者・4Ｅ様

https://kakuyomu.jp/works/4852201425154984464

　まだ途中までしか読んでいないからここでご紹介。読了したらクルマエッセイに感想を書きます。

　作者の名前からしてクルマが好きなのかなって感じ。もしかしてトヨタの4Ｅエンジンがペンネームの由来かな？

　こちらは病で余命が一年となった主人公がドラッグレースをするお話。凄いテクニックとか非現実的な車描写が少ないあたりが玄人好みと言うか、車は出て来るけれど、車自体は物語の中では小道具って感じかな？

　実際はヒューマンドラマだ。余命宣告をされた主人公が限られた時間の中で何かを求め、もがく様に抜け出す様に愛車ＭＲ２でドラッグレースを走る。チューニングの描写がきめ細かくて「は？　だからどうやって千馬力なのよ？」なんてツッコミをする京には読み心地の良い小説ですな。専門知識が必要なマニアックな領域と素人への解りやすさが絶妙な感じ。

　京の『大島サイクル営業中』は若干だけど難解な部分があるっていうか難解な部分だらけな気がする。

　ただ、トヨタのＭＲ２って車はパワーアップして行くとドライブシャフトが弱点だった気がするんだけど、その辺りは読み進めて行くうちに出るかな？　あ、排気量はアップしてますね。うん、多分だけど2200㏄の５Ｓブロック流用だね。ここでとんでもないエンジンを積んでいたら興ざめだけど、やっぱりメカ描写はリアルな感じ。急にパワーアップするんじゃなくてコツコツ細かな所を弄っているのが良いね。

　いいねぇ、青春だよ。よーいドンの短距離レースに書ける青春。若さゆえの青臭さや熱さが感じられるなぁ。ぜひ車に興味のある方も無い方も読んでみてください。

　さて、今回の真夜中MIDNIGHT∞はここまで。全然短縮版じゃねぇ(笑)

　ラストナンバーは鴉さんからのリクエスト。THE BACK HORN で『戦う君よ』をお送りしながらお別れ。

https://www.youtube.com/watch?v=rgBoyDCJEi8

　では次回まで……(*・ω・,)ノばいちっ！