第319話【2021年最後の……】

今年も残すところあと数分。


2021年の世界は崩壊していた。


そこに、人々の安全を守った二人の男が座っていた。


隊員A「はぁはぁはぁ、逃げ遅れた人達はもういないか……」


隊員B「結局……俺達は……もう無理だったな」


隊員A「よぉ、友よ。そう心配するな。二人の犠牲で救われるなら安い対価タイガーさ」


隊員B「新人からの付き合いだが、無くここまで充分やってきたな。たまにはお前も休めよ。男同士で悪いがな」


隊員A「じゃぁ、盛大に語り明かそうか」


隊員B「贅沢すぎる位さ。悪くない最後だ」


こうして、酒を交わす二人の友。


〝ヒタヒタ〟


〝ヒタヒタ〟


終末の足音が近づく。


こうして――二人は白い光に包まれた。




世界は広く誰も想像しえない場所で今日もフラグは立っている。


だが――たまにはハッピーエンドもあったって良いじゃないか。


世の中には笑う門には福来ると言うように、笑って蕎麦を食べながら紅白歌合戦を見るのが幸せだったりもするんだ。





――ピーピー……ちら……泥……餅……




2021年12:59分〝取り残された世界〟にて



泥んこ「家族と幸せになAとB!! 良いんだ……ここは任せろ!! 〝三年の暴れ丑〟は何とか食い止めて見せるさ。お前達は俺を置いて早く来年さきに行けぇぇぇぇ!」








【死亡フラグしか立てない人達2021版】







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