累計300話【これが私達のぉおお記念話だぁぁぁぁ!!】

 りんご王「今、この世界は豊潤な林檎園で生計を保っておる。しかし、最近は隣国の梨王国の動きが怪しくてな」


 りんご王「そこでだ勇者アップルよ。ちょっとばかし挨拶に行っとくれ。お主は我々の希望だ。この国の命運を任せたぞ」


 アップル「はい、りんご王様!!それでは行ってきます!世界中の人に瑞々しい林檎を広めるための旅へ!」


 りんごちゃん姫「あぁ、勇者様……素敵……」



 その頃人間界では――


 ★


 パシャパシャパシャッ!!


 リポーター「それでは、通算個人戦績2000勝0敗を記録したの入場です」


 ワ~~!!


 どっかりと着席。


【あ~っと、金メダルを噛みちぎったぁぁぃぁあ!】


 リポーター「こほんっ。詩保里さんは、りんごを握りつぶせると聞いたのですが御願いできますか?」


 レスリング界の神様「勿論いいですよ。先ずは、私の右手に林檎があります。これを息を吐くと同時に――フンッ」


リポーター「流石です。消えましたね。マジックか何かですよね?」


レスリング界の神様「いやいや、違いますよ。証拠にこちらのモニターに映る林檎農園をご覧下さい」



(りんごの木)



(りんの木  )



(り の木  )



( の木     )



(木      )




(       )


 リポーター「「「存在が消えた」」」


 ★


 再び林檎王国――そして誰もいなくなった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る