第40話まちを作る為に4

マリー言葉を教えてもらった


「え!それなの?」


「それしか思いつかん」


「わかったわよ」


彼女は私の会話している間にも攻撃をしているのだが全く痛くないそれどころか人魚達が防いでいるんだよね


「みんなごめんね。助けてもらっちゃったわね」


「何を言っているの、私達はマリー様の配下守るのも配下の仕事よ」


「私は幸せ者ね」


笑顔を人魚達に向けた


「はじめましょう」


彼女が魔法攻撃を繰り出した時後ろへ回った


「少し動けなくなるからね」


彼女に手を触れると動きがピタッと止まった


彼女の中に2つの魂があった。これねこれがいらないのよ。あった。魂に刻印をするなんて最低ね。この刻印なるほどね。ふふふこれ壊すと面白いことに向こうはなるのね。ならなってもらいましょう、こんな事許さないわ、罰を与えてあげる。


刻印を利用して場所を特定した。


待ってなさい後でゆっくり相手をしてあげるから。


刻印をチョウの羽のような物でに包む。


それが広がると刻印はそのチョウの羽のような物に移っていた。


チョウの羽のよう物を手の平で握りつぶすと鱗粉のようになって消えた。


「大成功ね」


目の前で倒れた彼女を抱きしめたい。


「おい、大丈夫なのか?」


「ええ、あと一息もう少し待ってて」


「わかった」


魂に手を触れ言葉を伝えた


《今、帰ったぞ》


これでいいわ


「その内目を覚ますわよ」


「本当か?」


「嘘は言わない、でも彼女次第なの。いつ目を覚ますかはわからないからね」


「わかった」


「殺すよりはいいと思ってそうしたから、もしこのままめを覚まさないかもしれないからね。それだけは覚悟して」


「そんな」


「彼女の中には魂がある。だから死んではいない、ただ彼女がここに戻りたいと思わなければ目を覚ます事がない」


「彼女次第ってことか」


「そう言うことになる」


「俺待つよ、彼女が俺の帰りを待ってくれたように、俺も待つ」


「そうしてあげて」


「信じられな叶った時は彼女の胸に耳を当ててちゃんと心臓は動いているから」


「え!」


彼女の胸に耳を当ててみた


「本当だ、たしかに生きている」


背を向けてゆっくりと歩き出し、6人に告げた。


「そこの扉から出られるわよ。急いでここから出て欲しいのだけれどもできる?」


「ああ」


「ありがとうな」


「家族を救ってくれてすまない」


「爺ちゃん達を守ってくれてありがとう」


「俺たちは行く」


「こいつを殺さないでされてありがとう」


「迎えに行ってくれた事感謝する」


「扉を出ると私の配下が待機している。そいつの指示に従ってくれると助かる」


「わかった」


6人は、扉から出ていった


最後の1人を前に結界を解いた


「おまえ、俺をどうする気だ」


「どうして欲しいの?」


「はぁ?俺が質問しているんだ」


「貴方は家族いないの?」


「そんなもんいない、家族はみんな殺されたからな」


「誰に」


「誰でもいいだろう」


「その仇は取れたの?」


「ほっといてくれ、殺すんだろ」


「誰もそんな事が言っていないけど」


「みんなをここから出したと言うことはそう言う事だろ」


「いいえ、貴方が終わったらここの空間は消すから出しただけよ」


「いいから殺せ」


「貴方の魂が泣いているわ。すごく辛くて悲しくて、嫌な出来事ばかり目を背けたくなるほどにね。でも貴方の魂はそれをしなかった。全てを受け止めてしまった。だからこそ貴方の代わりに魂が泣き叫んでいるのね」


「何を言っているんだ、訳のわからんことを言ってないで殺せ」


「なら貴方はなぜ泣いているの?」


「俺は泣いてなどいない」


「頬に流れているのはなに?」


「!?」


「うるさいうるさいうるさいうるさい」


「殺してくれ、お前には俺は勝てないだから殺せ」


「私が殺すことをしない、代わりに貴方を包み癒してあげる」


マリーが歌い始めた。


「〜♪♪〜〜〜〜♪〜〜〜♪〜♪〜〜〜〜♪♪♪♪」


マリーの歌声が彼の魂を包み癒し眠りへと誘う。まるで母の腕の中で眠るかのように暖かくて安心できる。


なんだろ懐かしくて、暖かくて、まるで母の腕に抱かれていたあの頃を思い出す


「ゆっくりとおやすみ、次目を覚ます時貴方の幸福が訪れる事を願うわ」


マリーの腕の中で寝ている幼い子供が眠っていた


扉を出るとエブァンがいた


「マリー様、先ほど出てきた者達はとりあえず部屋の方に案内しました」


「ありがとう」


「ところでマリー様、その子は?」


「この子はさっき捕らえた最後の1人よ」


「え、えぇ!あのー子供になって……」


「魂が耐えきれなくなってしまったの。癒しの歌を歌ったら、小さくなちゃった」


「元に戻るのでしょうか?」


「それは私にもわからないのよ。私が歌ったのは癒しと安らぎ、包み込むような愛を与える歌だったのよ。この歌は、そんな効果付いていないのよね」


「目の前にいるのどう見ても子供ですよね」


「目を覚ませばわかるわよ」


「わかりました。子供のいる建物の方へ連れて行きます」


「そうして、私も今とてつもなく怒ってて魔力抑えるの大変なのよ、人魚達もエブァンについて行ってちょうだい」


「いいよ、僕たちいるから」


「おい、いいから来い、マリー様の命令だ」


「えー」


「とにかく急ぐぞ、キリウスいるな」


「いるぞ、防御結界強化を最大にしておけ、これら奴はみんな子供のいる建物に集まれと伝えておけ、大至急だ」


「何が?」


「早くしろ隠れ家には近づくな、急げ」


「わかった、後で説明してもらうぞ」


「わかっている」


「マリー様もう少し我慢しててくださいよ」


「なるべく早くしてね、私あの洞窟に移動しているから、大丈夫になったら教えて」


「はい、3人とも行くぞ」


マリーはその場から消え去った




目の前に巨大な球体がある異空間にいた。


早くして、抑えが効かなくてどんどん漏れ出ているのよ




「マリー様準備整いました」


「わかったは強化を最大にしておいて、それと少し揺れるわよ」


「は!」


あの彼女なさいよ、魂にあんな事汚してはいけない物をよくもしてくれたわ。マリーが一気に魔力を解放した


異空間が歪み亀裂が走る、魔力を球体が吸収しているだが間に合わずそこから外へと漏れ出てしまっていた。


「げ!亀裂がこのままだと外が悲惨なことに、塞がないとまずいわ」


慌てて塞ぎホットした。


この球体ちゃんと機能しているのかしら?


近くよると吸っているわね


吸収する速度の問題ねもう少し早くならないかしら?


「できるよ」


「え!」


「この中にいたら死んじぁうよ。どこにいるの今すぐ出してあげらから出てきて」


「僕は平気だよ」


「どこ?姿を表して」


マリーが当たりを見渡すと誰もいなかった


「どこ見ての?目の前にいるよ」


「え!」


ゆっくりと後ろを振り返ると、そこにあったのは巨大な球体だった


「球体が喋った?」


「当たり」


「これ喋るの?」


「喋らなかっただけだよ。マリー様が僕を作ってくれた時からずっと喋りたかっんだけど、そんなに機会なかったから、喋らなかっただけだよ」


「いやーでもね球体が喋るのはどうもね」


「体作ろうと思えば作れるよ。マリー様がその方がいいならそうするけど?」


「そうしてほしいな」


「わかった」


全裸の男が目の前に現れた


「うわぁー」


マリーは背を向けて


「その格好はダメ」


手を叩いて服を着てもらった


「どうしたの?服いらないよ」


前を向きながら答えた


「まさか男だとは思わなかったよ」


「女の方が良かった?」


「どっちでもできるよ」


「そのままでいいよ、それに服はちゃんときないとまずいのよここではね」


「めんどくさいね、昔はよくそのままで遊んでくれたのにな」


あの頃のことね


「あれは私も分からなかったからよ、今はちゃんと服着てるでしょ」


「そうなんだよね、残念だよ」


「何が残念なのかしら?」


「だってマリー様の全裸の時魔力が美味しかったんだよね」


「そうなの?」


「そうだよ」


「昔はよく言ってたよ。全裸の時の方が楽だって」


「あっち向いててよ。それと吸収早くできるならして、この空間がかなり歪んでまた亀裂が入るとめんどなのよ。今の私が服脱いだら魔力止められないのよ」


「わかったいいよ」


服を脱ぐとさらに魔力が増大し、大地が揺れていた


「マリー様、今回はさらに溜まったね。僕の貯める容量の3分の1が埋まったよ。すごいや」


「そんなにすごいの?」


「すごいよ、もっと吸収早めてマリー様の貯められる場所を空にするからね」


「そうしてちょうだい、それにしてもなんでこんなに溜まるのかしらね」


「気がついてないの?」


「何が?」


「マリー様普段から魔力抑えているでしょ?」


「しているわよ、そうしないとみんな殺してしまうでしょ?」


「それだよ、魔力の行き場がないから魔力がたまっていくだけで使われていないんだよ」


「でも普段からかなり使っているわよ」


「それ、使っている内に入らないよ。もともと魔力が多いいマリー様なんだからデカイ魔法を10発は撃たないと消費しないんだよね」


「それしたらこの世界崩壊するわよ」


「そうなるね、だから定期的にここに来て吸収するといいよ」


「それだといつかこの球体が満タンになるわよ」


「ならないよ、この球体マリー様が作った時より成長しているから」


「はぁ?」


思わず間抜けな声を上げてしまった


「この球体成長型になっていて、その時の魔力量に応じて成長するんだけどその時魔力すごく使うんだ。必要な程度に残して使いきっちゃうから安心」


「勝手に成長してるんだね」


「うん、間違えないでね。この球体は成長するけどマリー様以外は拒絶するんだよ。もしこの球体に触れたら魔力吸い取られてしまうから気をつけないといけないんだ」


「いや待って、それだと私の配下が誤って触れたとしたら」


「それも大丈夫だよ。マリー様の認めた人が触っても何も起きる事は無い、マリー様に害するものが対象なんだよ」


「それって触るとわかるってこと?」


「そうだよ、便利でしょ」


「そうね、でいつまで私に抱きついているのかしら?」


「バレた?」


「どさくさに紛れて抱きつくのやめなさいよ」


「だってマリー様あったかいんだもん」


「やっぱ女にならない?絵図らからして追われているような絵図らなんですけど?」


「えーそれめんどだよ、さっきこの体で固定してしまったから解除して、作り直すのに時間かかるんだよね」


「なら、いいわよ。代わりに抱きつかないでよ」


「いやだよ、せっかくマリー様と話せるようになって近くことができるようになったのにいやだよ」


「また、抱きつく。いいから離れなさい、服を着るから」


「ぶぅー」


着替えを終えて


「体軽くなったわ、ちょっと運動してみようかしら」


「それなら、僕と鬼がゴッコしようよ。マリー様が追いかけて、僕鬼ね」


「いいわね」


「始めるよ」


「やーいドン」


勢いよく走り出した。


私もストレッチをしてと


「マリー様まだ」


「行くわよ」


トントン………


「捕まえた」


「早すぎ」


「今度は僕も本気出すよ、よーいドン」


2人同時に走り出したが………


「捕まえた」


「ねーマリー様」


「何?」


「これ、鬼ごっこにならないよ。マリー様早すぎて、すぐ追いつかれるよ」


「そうなの?私まだ全力出して無いんだけど」


「なおさらだよ」


「思いっきり走るから球体の上に乗ってて」


「わかった」


「そこにいてね、降りたらダメだからね」


「はーい」


その声を聞いた途端姿が消え、地理が立ち込め始めた。


あれ、多分走っているんだよね。姿見えないけど


しばらくすると


「ふぅー、いい運動したな」


「終わった?」


「うん、そろそろ行くね」


「マリー様」


「ん?なに?」


「そのーあのね」


「どうしたの?」


「僕も外行けないかな?1人は寂しいよ」


「いいわよ」


「そんなあっさりと」


「なんで?出ること出来るんだから出ればいいと思うわよ」


「僕出られるの?」


「出られるわよ、その方法私よりもあなたの方が得意だと思うけど?」


「!?そうだった」


「忘れていたわね、この異空間教えてくれたのあなたよ」


「余りにも昔すぎて忘れていたよ」


「それと名前決めないとね。エブァンからもらって以来ずっと肌身離さず持っていたのだけど名前なかったわよね」


「それがあるんだよね」


「あるの?」


「やっぱり忘れてるのマリー様?」


「昔一度だけ呼んでくれたじぁないか?」


「うーん………………!!ゲレカイ」


「思い出してくれたんだね」


「ええ、そろそろ戻るから行くわよゲレカイ」


「うん」


2人は扉に向かって歩き出した。





時を少し遡る、マリーが魔力解放し亀裂が入る少し前



「大体なんなんだこんなに協力な魔法防御結界を張るなんてしかも配下総出でなんて尋常ないぞ」


「黙っていろ、集中できん」


「説明してくれると言っただろうが」


「イージェスそれと新たに加わった者達も聞け」


「マリー様は魔力を解放しに向かった」


「イブリース、そこもっと強化してよ」


「ここだな、わかった」


「キリウス、そことそこが少し薄いわよ」


「こことここだな」



「ゴホン、マリー様の魔力が凄すぎて、それの中にいるだけで死ぬ。そうなる前に今結界を張っているんだ、できたら前も手伝え、それと人魚達も手伝ってくれ。そうでないとここにいる全ての奴らを守れない。それをしなければ後で俺たちが殺されることになるか、世界がなくなる。頼むからやってくれ」


「そこまでか」


「僕たちはいいよ。マリー様が悲しむのは嫌だからね」


「わかった俺も手伝う」


「ほかに魔法が使える奴はここにいる皆に防御魔法を施してくれ」


「わかった」


ゴゴゴ………


「なんだこの揺れは?」


「始まったようだな」


「何がだ?」


「さっき言っただろうがマリー様が魔力を解放し始めたんだ」


「それでこの揺れなのか?」


「バカか、これからが本番だ。今のマリー様だと異空間から魔力が漏れ出る可能性があるんだよ」


「異空間なら平気だろうが」


「手を緩めるな、強化しながら話してやるからとにかく今はしてくれ」


「わかったよ、それで?」


「魔力が強すぎると異空間ですら耐えられずに崩壊する可能性があるんだ、そうなったらこの世界も終わりなのだが、マリー様の事だから、それはないが漏れ出る可能性が高いんだよ」


「いくらなんでもそこまで………」


ゴゴゴ―――ゴゴゴーーーピキィパリパリ


「ほら見てみろ、出てきたぞ。気合いを入れろみんな」


「おー」


あたりが灰色に染まり辺りを破壊し始めていく触れる物は型をなさなく腐敗していった建物が崩壊し始め結界の周りは灰色の霧で埋め尽くされかける


「くそ1枚目の結界が破られたぞ、内側からもう一枚貼るぞ」


「なんなんだ、こんなに強化しているにもかかわらず破られるって」


「2枚目も突破された内側から貼り直せ」


「だから言っただろうが」


「くそが」


「3枚目突破されるぞ」


3枚目突破される直前で灰色の魔力が姿を消して亀裂へと戻っていった


「ふぅー、なんとかなったようだな。マリー様にもなんとかしてもらわねば、毎回これでは守りきら無くなる」


「毎回って」


「いつも忘れた頃にやってくるのだが、その度に偉い目にあう。ましてやマリー様が成長するごとに守るのがかなりきつくなっているんだからな」


「そうだったのか、お前も大変だな」


「わかってくれて助かる」


「おい、今のはなんだ?」


目の前にアリーが現れた


「わるいな、今マリー様が魔力解放をしたせいで異空間に亀裂がが入って魔力が漏れ出た。そのせいでこの有様だ」


「なんだそれなら忘れられた場所でやればよかったのを」


「その手があったな今度マリー様に言ってみるか」


「そうするといい、敵でも来たのかと思ってきたがそうではなさそうだから俺は帰るぞ」


「騒がせてしまったようだな。悪かった」


「別にいいさ、マリーはいつも人騒がせな奴だからな」


「それは、間違いないな」


「じぁな」


「おう」


今に至るのだが、建物の原型とどめていない。


マリー様がこっちに向かわれているようだった


「みんな結果を解いていいぞ」


「終わったのか?」


「終わったようだ、お疲れ、それとこの後の事だがマリー様がもう時期戻られるそうしたらここを立て直すぞ」


「それまで休んでいてくれ、子供達も怖い思いをさせてしまった笑かだな」


「エブァンのお兄さん大丈夫だよ。みんなかっこよかった」


「僕もエブァンのお兄さんみたいになりたい」


「私はねファティマお姉さんみたいになりたい」


「私はキリウスお兄さんがいい」


「僕は、、、イブリースお兄さんが、、、いい」


「私はねマリー様みたいになりたい」


「それはやめておけ」


「なんでー」


「彼の方は我々とは別の次元のお方真似して慣れるものではない」


「そうなの?」


「他にないのか?」


「それならクオンお兄さんがいいよ」


「そうかそうかお前はいいやだな」


「えへへ」


賑やかに話して和やかな雰囲気がその場を包んでいたのだった。


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