第16話現代にて激突

危ない!攻撃が直接飛んできた。


「あ、危ないじぁない」


「何を言っている、殺す気できているのに呑気なやつなんだな」


やめてほしいよ、その前にここに結界を張ってこれ以上ここの世界で干渉されないように防御しなしないとまずいね。

先にこの彼を守りつつ、大型魔法展開、干渉防御設定範囲は50キロ。


結構魔力使ったよ。この世界には、魔力が存在しない。似たのはあってもそれを運用するには今の私にはちょっと知識が足りないかな。仕方ない、向こうから引っ張ってくるかな。


向こうと回路を脳内につないで、魔力供給。


お!出来た。これならいける。異世界の体が横になっている場所は、私の寝室だから、魔力だらけ。困らないのよね。


「そうだったの?それにしてはお粗末な魔法だ事」


「言っていればいい、後悔させてやる」


「楽しみだわ、いつでもいらっしゃい」


消去魔法を放ってくる、それダメージ食らうとかそういう次元ではない。

それ、食らったら体消えるよ、どこでそんな魔法覚えたのよ。

彼の魂は、学民ではないようね、それならそれを教えた者がいるのね。

キリウスに探させないと学民で無い事を祈りましょう。


「いい、聞きなさい。木は最初戦いが無い世界を作るが、結局人は戦いを始めてしまった。戦いは、悲しみや苦しみ憎しみを生み出してしまう。

木はそれがわかっていたから、そんな世界を作ったのに戦いは、無くならなかった。

それも仕方のない、人は戦いながら生きるしか出来ないのだと知ってしまったから。

それならば、戦いながら生きて、それを学び、次につなぐ人を生み出せばいいと木は思った。

それがここ現代、貴方は学ない民それは、ここにいてはいけない。

貴方は帰らなければならないのよ、悲しみや苦しみ、憎しみを生み出し続ける止まる事がない者を。ここはそれと、戦いながら、止まる事ができる人達なの、貴方にはそれはできない。なぜか?貴方は学(まなぶ)事が出来ないから」


「そんなのやってみないとわからないだろ」


「やってみたのよ、貴方のいる世界、その1つ前の世界で一度滅んだの。憎しみが多すぎて、その世界にいた者たちは、こんな世界いらないと滅ぼしてしまった。そして作り直したのが、貴方のいた世界」


「そんな事は出来ないと言っているだろ」


「だから学ばないと言っているのよ、ここの人なら、もしそうだとしたら、今目の前にいる、やつはなんなんだとね。話を聞くだけは、出来るとも」


「俺だって聞いているだろ」


「現代の人は、聞くは理解しようとする事、貴方の聞くはただの聞く、理解をしようとはしていない、それを出来なければ、貴方はここにはいられないのよ」


でかい、空中に特大魔方陣が実現してる。あれ壊さないとここ辺り一帯壊滅になるね。


武器を魔法で作った。槍の出来上がり、この槍には魔法破壊が交付されているからね、魔方陣に向けてそれを投げた。


槍が魔方陣に触れた途端消えていく。


「何をした、俺の魔方陣が消えるなどあってたまるか」


「無駄だと言っているでしょ」


「学ばない民に理解はできない、わかったでしょ」


「ここで作るんだ、ジァマをするな」


「一体なにをここで作ろうとしているのよ」


「お前に話す事は無い」


「でわ、行くわよ」転送魔方陣発動


「だから、させるかよ」


「そんなんじぁ、私の転送は、防げないわよ」


「向こうで会いましょう」


魔法展開転送スタート



攻撃をを弾きながら転送完了する。


「だから言ったでしょ、無理だって」


「くそ!次は、そうはいかないからな」


攻撃を魔法撃ってきた。

逃げられたわね。

それにしても疲れる、向こうに帰ってくれなきかな。なんて思ってしまう。

帰ろう、夜が明ける。

仕事の時間が近づいているしね。

家に急いで戻るのだった。

帰って体を横にして疲れを癒していた。

彼は何か勘違いをしているな、それと彼も帰る場所がある事がわかった。

後は今度会った時に追跡の魔法をつけないといけないけど、ちょっと大きすぎるから向こうで極小の追跡魔法陣を作っておく必要ができたわね。

今はもういいや、疲れた。

考えるのをやめてゆっくり体を休めらのだった。



―――――――――――――


(ママ、おはよう)


(おはよう)


(ご飯できてるからね)


(はーい)


子供が大きくなるのは早い、あれから3年の月日が経つている。

高校生卒業の時期が迫っていた。異世界の時間とここの時間のタイムラグは大きい。


向こうで一年が現代だと3年のタイムラグが出ている。多分干渉しすぎているせいだ。後2人それを返せば、いいだけなのだが、厄介なのがもう1人いるようだ。


仕事をして帰ってきたら考えないとね。仕事に向かうのだった。


――――――――――――――――


エバァンがドアのノックをしてきた。

魂の移動をする事にした。


――――――――――――――――


「いいわよ」


「失礼します」


「マ、マリー様なんて格好を、着替えてください」


「変だったかしら?」


現代でいうランジェリーを着て、出迎えた。


勢いよくエバァンは、後ろを向いてしまった。


「そうではなくてですね。前にも言いましたがその姿はダメです。一応私も男ですので、男の前では肌を露出しないでください。そう申し上げたのですよ」


「エバァンだけならいいと言ってたでしょ」


「マリー様もあの時よりは成長していますので、私の前でもダメです」


「そんな、面倒くさいわよ。ならこれでなければいいのね」


「はい」


確か現代のパジャマなら、いいかも。それを魔法で作ってきてみた。


ブラジャーはつけなくてもいいね。あれ締め付けてて嫌なんだよね。


「これでいいでしょう」


「!?」


「よくないです、下着もつけてください」


また後ろを向いてしまった。


「エバァン、注文多くない」


「多くありません」


仕方ないので下着もつけた。


「そんなに、私って魅力ないのかな」


「なにを勘違いしているのですか?逆ですよ、それだと襲われます」


「エバァン、襲われる前に殺すわよ先に」


「確かに、ってそんなの屁理屈です。女性なのですからもっと意識してくださいよ」


「わかったわよ、ちょっと位いいじぁない」


「誰もいない時は構いませんが、誰かが入ってくるなら着替えてくださいと申し上げているのですよ」


「ああ、そういう事ね、今度からそうするわ、前は全裸だったものね」


「それは、絶対ダメです」


「わかっているわよ、だからさっきのにしたのよ」


「あれはダメです」


「何か用があったんじぁないの?」


「そうでした、マリー様が恥ずかしい格好してるからですよ」


「ごめんね、で何かしら」


「はい、強化完了し、同化も終えておりますので、一度お会いになるかと思いまして」


「そうね、それもいいけど、エバァン貴方に配下いたわよね」


「はい、ですが今は木の中で眠りにつかせております。私の命令で目を覚ます」


「エバァンの配下達起こして欲しいのよ」


「何か考えがあるのでしょうか」


「そろそろ木が倒されてしまうのよ、その前に起こさないと死んでしまうの、木は倒れると魔力に変わってしまう、その前に起こして」


「わかりました、ですがかなりの数がいましてここの中に収まらないと思われるのです」


「そんなにいるの」


「はい、約5万ほど」


「多くない?軍隊以上なんですけど」


「はい、全て戦闘に特化したものたちです」


多すぎよ、仕方ないあの区域に彼らの住処を作るとしましょう


「エバァン、川の向こう側に広大な山々があったわね、あそこの麓にその者達の場所を作りましょう」


「ですがあそこ近辺は」


「ええ、わかっているわよ、山々に手を出さなければ問題は無いし、入るのも禁じておけばいいわよ」


「そうですね、それでは早速行ってきます」


「エバァン、アイシェも一緒に連れて行き、エバァンの次に強い事を証明させてアイシェにも配下をつけといて、そうすれば管理も楽でしょ」


「仰せのまま、では行ってまいります」


「キリウスいるわね」


「ここに」


「してほしい事があるのよ」


「どう行ったご用件でしょうか」


「1つはある女の人を探して欲しいの、その女性は子供がいるのだけどその人を私の前に連れてきて、その人を見つけたら自分の名前を名乗りなさい。そうしたらついてくるから」


「かしこまりました」


「それと、生まれ変わった魂を探して欲しいの、その魂が見つかったら教えて、私自身が迎えに行くから」


「その2つに反応するアイテムがこれ、これが反応し、光りだすから、魂の方は胸が光るようにしてあるから、出来るかしら」


「たやすい事でございます」


「では頼んだわよ」


「キリウス、調べを一つ、この魔法を教えるような人物を探して場所を特定して欲しいの」


手をキリウスの頭にかざして映像を見せる。


「これを放たれれてはしまったら大惨事に」


「そうなの、まして学民ならわかるけど、学ばない民が知ることができない知識、必ず教えたやつがいるはずなの」


「では、先にそちらを早急に探し出します、それと同時に先ほどの2つも」


「ええ、もし大変ならそうだ!キリウスちょっとまってて、外に出るわよ」


外に出て唱え始めた。


「水の流れを我も持ち、それを支配するもの、時とともに川が流れる、汝の声をかけ フロウケットサウミス」


目の前に2万もの水の者たちが現れた。


「皆、久しぶりです」


「マリー様もお元気でそうでなりよりです」


「今日呼び出しのは、他でも無い、私の配下キリウスの配下に下ってほしくて呼び出したの」


水の長が私の前まで出て跪いた。


「発言をお許し頂きたく思います」


「もちろんいいわよ」


「ありがとうございます、では。私どもはマリー様でなければ従うつもりはありません、ですがマリー様の命令であればキリウスとやら指示には従いましょう、配下になるのは断りたく思います」


「それは、キリウスが弱いからかしら」


「マリー様そういうことでは無いのです。私どもは、マリー様にしか使えられないと言った方がわかってくださると思います」


「なるほどね、わかったわ、ならキリウスの指示に従ってちょうだい、配下は私のままでいいから」


木が私に用意した者、だからこそ、それ以外は消して言うことは聞かないし、私以外の主人を認めることが許されていない。逆らえば魂が消えてしまうからだ。


「それでしたら、私達も可能です」


「キリウス、この者たちと協力してなんとしてでも探しなさい」


「は!仰せのまま」


「皆、よろしくね。明細はキリウスから聞いてね」


「かしこまりました、マリー様この件が終わりましたら、ご挨拶に伺います」


「ええ、楽しみにしているわね」


自室に戻って体を休めてる。最近回復が追いついていない。

これはまずいわね。

しばらく魔力に浸からないと。

それには漆黒の闇の中にいるのが一番なのよね。

さてどうしようかしら。

ベットに横になりながら2人を呼んだ、服の維持ができなくなってランジェリー姿になってしまっている。


「イブリース、ファティマ私の自室に来て」


―――――――――――――


ノックがした


「入ってきていいわよ」


「「マリー様失礼します」」


「!?、マリー様なんて格好を」


「ファティマ、洋服を維持ができなくなっているのよ」


「マリー様男の前で、その格好よろしく無いです、目の保養には……」


「なぜ殴るんだ」


「はしたないこと言うからでしょ」


「許して、それどころでは無いの、今から漆黒の闇に身を隠します、最近体の回復が追いつかなくなっているの漆黒の闇の中にいれば回復できるのよ、その間みんなに心配されては叶わないのよ、あとこれも渡しておくわね」


「これは?」


「連絡がつくようにしてあるやつ、そのアイテムを暗闇の中で使うと私に繋がるから答えられるのよ。これなら心配しないで済みそうでしょ」


「それなら、俺でも見つけられるな」


「ってなんでこっち向いてらのよ、しかも鼻血出てるわよ」


イブリース私に背を向けていたのだが、私に向き直した途端ガン見して鼻血出してる。エバァンに見られたら激怒されそうだ。噂をすればきたし。


「マ、マリー様!?あれほど言っていたのにその格好は、どういうことですか」


「エバァン、待って、今マリー様が大変なのよ」


「!?、マリー様はやく闇へ向かってください。このままだと本当に」


「エバァンわかってくれたのね。ありがとう、詳しい話は……くっ!」


体に痛みが走ってくる


「お急ぎを」


「あとは任せました」


―――――――――――――


闇の中、癒される〜体の痛み消えてきた。

あのままだと体が崩壊するところ、魔力が底をついてしまったせいで、今魔法を維持する為に体の破壊する。

崩壊するエネルギーで魔力が生まれ、魔法を維持できるとこれを繰り返していたみたいで体が痛くなってしまっていたのだ。


さてとここの魔力、体の中に入れているのだが、なんか底なしな感じ、どんどん入ってするんだけど。


なんか周りが明るくなってきてるような。

そんなわけないか。

どんどん漆黒の闇の魔力が私の中に吸い込まれていく。

やっぱ明るくなってるなぜ?

確かな今漆黒のドレスを着るそれでも止まらないどんどん私の中に入ってくる。

完全に漆黒の闇がなくなってしまった。


どうなってるのよ。周りが真っ白なんですけど、え!この真っ白い空間がさらに私の中に入ってきてるよ。

私の体ブラックホールになってない?


白い空間と漆黒の闇がマリーの中に入ら終えると自室に戻ってきたのだった。


「え!」


その声と同時に3人が部屋から出る所で振り向いた。


「マリー様、どうなされたのですか。回復はできたのですか」


「そ、それが………」


身に起きたことを3人に話した。


「もしかすると、物達が知っているはずです」


「わかったわ、全員呼ぶわ」


「みんな急いで来て〜お願い〜」


部屋がぎゅうぎゅうになるほどに集まってきた


(どうしたの?マリー様があんなに泣きそうに呼ぶなんて初めてだから全員来ちゃったじぁない、この中狭いわよ)


「すごいな、こんなにいたのか」


「とにかく扉開けるぞ」


「そうしてよ、いっぱいいるから身動きできないわよ」


「イブリースが近いんだから開けてちょうだい」


扉が開けられようやく動けるようになった。


(どうしたのマリー様)


自分に起きた出来事を、物達に話した。


その話を物達が聞いた途端一斉に跪き


(マリー様、おめでとうございます、この良き日に我らここに入れたこと嬉しく思います。物一同これよりマリー様の配下とさせていただきます。何なりとお申し付け下さい)


「みんなどうしたの?なんかよそよそしくなって」


(マリー様、我々は今までマリー様のことが好きでついてきただけなのです。それはここにいる物だけなのです。世界の全ての物がそうとは限りません)


(その通りです、我々は決して人に干渉を許されない存在、それはマリー様もご存知だと思います)


(ここの中では干渉することなくマリー様に教えることが出来る空間となります。その為我々は、ここから出ることができないでいるのです)


(出たいと思った事はありませんが。ですがマリー様の身に起きた出来事は、黒と白を体の中に取り込んだ)


(それは全ての物達の頂点に立ったことを意味します)


「それって」


(はい、物達の知識全てがマリー様の物となりました)


(それを意味する事は、知らない事がなくなったという事なのです)


(マリー様がここに戻った時点でこの中にある者以外の物達全てに伝達され、全ての知識をマリー様に捧げなければなりません)


(それは、頂点の者に渡すのが習わし、大昔木がそうだったように)


(ではこれより儀式を開始します、マリー様外へ出てください。)



「ええええ!?」


「エバァン、知っていたの」


「はい、申し訳ありません、ですがそれはこの時までは、決して話ではいけないと木より硬く禁じたのです」


「私どうすれば」


「物達の指示に従ってください」


「わかったわよ、なんか理解できないんだけど」


外に出たら、辺り一面が光輝いていた。

あまりの光景に全ての配下達が集まって来た。


凄いことにここなっているんだけど。さっさと終わらせないと大変なことになるね


(では、儀式を始めます)




(物の長に全てを託す、我等はマリー様の物となる皆の知識を一つに ドラフィミエンナウン)


太陽ほど大きな光の球体が空を埋め尽くし、一気に小さくなりビー玉サイズまで小さくなって私のところに勢いよく私の中に入ってきた。


私の中に入った途端、体、魂、全てが消える。

それに驚いたの配下だった。


「落ち着け、今マリー様は生まれ変わるために一度消えただけだ」


エバァンが声を大にして叫んだ


「物達、マリー様は、大丈夫だなんだな」


(うん、今私達の知識がマリー様の知識と融合してる最中なの時間がかかるけど必ずここに姿が現れるわ、木がそうだったようにね)


(私達は、木がここにある前から、遥か昔からここに存在していた世界ができる前から全てを見てきたの)


(世界と呼んでいる者達は、それを物とは考えていない、私達にとってそれもまた物だというのにね、それをマリー様が理解して帰ってくるわ)


(黒は、闇 白は、光それは物をまとめるのに必要な物、そして今まで、マリー様が物達にしてきたのは黒と白に分ける行為、黒と白にわけ白だけにしたのが私達、普通は黒もいないといけないの。でもそれは今までのマリー様では扱えなかった。だからマリー様は黒と白に分けて使え分けていたの。今回でそれをしなくて、なおかつ闇と光を操るすべを学んでくるのきっとステキなマリー様に会えるわ)


「待つしかないのだな」


(そういう事)


配下達は、マリーの帰りを待つことになった。

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