第12話0012★天の門を開く対価は………
ただ一人残った
「これで、良い
我が翼を落とし
女神サー・ラー・フローリアン様に
門を
その言葉が終わると同時に、隠し扉が、音も無く開き、美しい女達が、
「では、私が、皇子達の無事を…………」
「ならば、私は
戦いに
「私は、民達が、無事
天の門にたどり着くように…………」
麗しい女達は、引退した
その言葉と共に、お互いの翼を切り落としていく。
「貴方、共に、逝きましょう」
「そうだな…………共に」
「貴方の作戦が、成功しますように…………」
すべての言葉が唱えられると、最後の祈りの言葉を唱和する
『我等の始祖たる女神
偉大なる最高神
サー・ラー・フローリアン様
我等の翼と命の
どうか飛翔族に加護を』
その部屋に居た者達は、祈りの言葉を唱えると短剣を自ら胸に刺し、全て息絶えたのだった。
そして、ほんの瞬きの間に、その場で自害して者達の躯はキラキラと輝き、風など吹いていないのに、サラサラと空中に流れ…………。
静かに、何処へともなく消え行く。
その部屋には、始めからなにもなかったように、静寂だけが降り立った。
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