13 四大神会議

 龍神世界歴5013年、事態を重く見た龍神は、他の世界の神に相談を持ちかけた。

 なにか重大な事案があると、4つの創造神(龍神、魔神、剣神、人神)は鏡の間の鏡を通しては会議を行うこととしていた。


「このままだと龍神世界は、機械族に支配されるだろう」

「それは龍神が、大きな決まりも作らず、野放しにしてきたせいじゃないのか?」

 剣神が問いただした。


「決まりは簡単だが作ってはいた。あれで地球を破壊することはないと思っていた」

「私(剣神)は基本的に剣以外の武器は好きではない。それ以外の武器は作れないように制限をかけていた。ミサイルや原子爆弾などというものは、人間には制御できないね」


「それを言われたら、私(人神)の地球も危ないということだな」

「確かに、人神世界も危ないかもしれんのう」

 魔神は他人事のように呟いた。


「魔神世界は、魔物が多すぎじゃ。少し冒険者を育てる工夫をしたほうが良いぞ」

「そんなこと言われてもな。・・・確かに日本が危ういことになっておる」


「おい。今日の議題は『機械族』のことだぞ。そこのところよろしく頼む」

「確かに、機械族はやっかいだな。我々でも太刀打ちできないかもしれん」

「神の力が使えんからな。どうしようもないね」


「今はなんとか冒険者が踏ん張っているが、冒険者の攻撃もかなり分析されている。このままだと後50年もすれば、龍神世界は機械族が席巻するだろう」


「それは、我々の世界にもその機械族が進出してくる恐れがあるということか」

「確かにかなりの難題だ」


 しばらく四大神が考え込んだあと、魔神が

「そういえば、九尾の狐だったショウはどうしてる?」

「いたって普通の人間生活を送っているよ。人間に転生させてからもうそろそろ60年くらいになるな」


「あのショウを転生させてはどうだろう?」

「龍神がそれをいうか!? お前が一番嫌がっていただろう」

「すまん。反省している。よく考えればれば、全ては私が悪い。この1件が落ち着いたらルシファーに龍神世界を譲っても良いと思っておる」


「ルシファーは今はショウの中で眠っておるようだ。下手に起こさんほうがいいだろうな」

「ショウが機械族を倒すことまでは期待していないが、何かの切っ掛けを作ってくれるかもしれん」


「だが、何もないのにいきなり転生させるのは私の主義ではない」

「分かった。あと50年は儂の力で龍神世界で足掻いてみせよう。人神よ、この四世界を救うためだ。些細な事でも良い。是非、ショウを転生させてくれ」


「まぁ人の寿命は短いからな。あと50年くらいなら寿命を待っても良いだろう。ただ・・・」

「魔神よ、ただ、何だ?」

「ルシファーならともかく、ショウの力だけでは無理があるように思う」


「確かにそうだな。では皆で協力して以前ルシファー・ショウが集めた女神や天使たちにも協力してもらおう」

「ショウが転生するときは、我が剣神世界がよかろう。そこに女神や天使をよこしてくれ。ショウが転生したら、近しいものにその精霊の力を授けるとしよう」

「ショウのスキルならそれを活用できるだろう」

「分かった。皆よろしく頼む」


 その後、ショウは以前の記憶を夢で見たことを切っ掛けとし、転生することとなった。

 ショウの周囲には、類まれなるスキルを持った少女たちが集まることとなったのである。

 全ては神の仕組んだこと、御技はかりごとであった。

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