8 エクスマキナ(3)


(7) 瑠璃 VS エクスマキナブルー (★瑠璃視点です)


 ――ここは水中ね。周りの景色が見えない。きっとエクスマキナの異空間ね。

 まずは酸素の確保・・・・・・ウンディーネお願い!


 瑠璃が心の中で念じると、空気の泡が瑠璃の身体を包み込んだ。

『水の中だったら、息できないと思った? そこが運の尽きね。瑠璃ちゃんは水の中の方が力が発揮できるんだから。……覚悟しなさい』


 エクスマキナがアクアマリン色に迸ったビームサーベルを両手に持ち瑠璃を襲ってくる。

 それに向かい瑠璃は、ポセイドーンの鉾を突き出す。

「渦潮!」

 鉾から先の水が回転し、その『渦潮』にエクスマキナが飲み込まれグルグル回っている。


「さらに洗濯機!」


 *瑠璃は龍神世界に来て、洗濯機を見て感動していた。

「こんな便利なものがあるなんて!」

 瑠璃が見た洗濯機は、龍神世界においては過去の遺物であったが、水を回転させて汚れを洗い流すという発想は剣神世界にはなかった。(なお、剣神世界では蒸気洗浄機を使って汚れを落としており、ある意味剣神世界の方が進んでいるとも言える)

 瑠璃の頭の中では、『渦潮』よりも『洗濯機』の方が上位なのである。


 エクスマキナはさらに激しく回転した水流により、洗濯機のように錐揉み状態になり回転している。しかしこのエクスマキナも水に対して耐性を持っており、攻撃はできなくなったが壊れることはなかった。


 このまま膠着状態が続く・・・・・・



(8) ティアリ VS エクスマキナオレンジ(★ティアリ視点です)


 ――ここはどこ? 初めて見る空間ね。 果物がいっぱい。オレンジが多いけど、日本で食べた蜜柑もある。 あっ、真ん中にエクスマキナがいる。


 エクスマキナは大きく振りかぶって、・・・みかんを投げてきた。

 ティアリは、みかんをサッと手で受け取った。


 ・・・・・・これって、これを食べろってことかしら?

「ん~ 甘酸っぱくて美味しいわ」


 エクスマキナは、次にオレンジを投げてきた。球速は100kmを超えていた。

 ティアリは、オレンジをサッと受け取った。

 また食べてみる。

「日本のみかんに比べると、甘すぎるわね」


 エクスマキナは、次に八朔はっさくを投げてきた。空気抵抗があるためかフォークのように八朔が急に落ちる。

 ティアリは、ワンバウンドした八朔を掬い上げるように受け取った。ティアリには、キャッチャーの才能があるようだ。

 また食べてみる。

「うわ~ 酸っぱい」

 ティアリは顔を窄めた。


 エクスマキナは、デコポンを投げてきた。デコポンが球速160kmで飛んでくる。

 ティアリは、豪速デコポンをサッと手で受け取った。

 また食べてみる。

「うわ~ けっこう美味しいわね。もっと食べたいわ」


 エクスマキナは、次に柑橘類では最大の文旦ぶんたんを蹴ってきた。

 文旦は無回転で飛んでくる。かなり高度な技だ。文旦がぶれて飛んでくる。


 ティアリは、反射的に横っ飛びになり文旦をサッと両手で受け止めた。

 ティアリにはキーパーの素質があるかも知れない。


 ――ずいぶん大きいわね。私の顔くらいあるわ。サーベルで切りましょ。

「へ~ わりと大雑把な味ね。でも美味しいわ」

 ・・・・・・でも、あのエクスマキナ、何がしたいのかしら

 ハッ 私を太らせる気ね。 でも美味しいし、運動すればいいから食べちゃいましょ


 ・・・・・・ Lip Magic Generations 第二の天然が誕生した瞬間である ・・・・・・


 そのまま膠着状態が続く・・・・・・



(9) ノブ VS エクスマキナゴールド(★ノブ視点です)


 ――ここはエクスマキナの特殊結界だな。 金色か。。。フフ、我われがゴールドが好きなことを知ってのことか?


 エクスマキナが金色に光るビームサーベルで攻撃してくる。

 ノブは名刀『鬼丸』でビームサーベルをそのまま切ってしまう。

 しかし、ビームサーベルはまだブーンと伸びてくる。

 数度それを繰り返したあと、


 ノブは目を閉じ、刀を鞘に戻し、片膝をついた。

 またエクスマキナが襲ってくる。


 ”カチン ”


 ノブが鞘に刀を戻した音だ。

 居合抜きにより一閃されたエクスマキナが、斜めに切られ、上半身が滑るように地に落ちる。

 お腹から下半身はそのままの形で残っている。


 ・・・・・・エクスマキナゴールドの異空間が融けていく。



(10) ヨウビ VS エクスマキナシルバー(★ヨウビ視点です)


 ――ここはエクスマキナの作った異空間ね。 全てが銀色。

 お父様のことが心配。はやくここを出ないと・・・・・・


 エクスマキナが銀色に光るビームサーベルを抜き、襲ってくる。

 妖刀イペタムが素早く鞘から飛び出し、エクスマキナに斬りかかる。

 エクスマキナはビームサーベルと腕に仕込まれたナイフでそれをうまく躱している。


 ”キン キン キーン ”

 刃物がぶつかり合う音が響き渡る。


 それを見ながらヨウビは、妖刀オポコロペを鞘から抜き、魔断を纏わせた。

 ・・・・・・果たして、この異空間に効果があるか分からないけど…


 ヨウビは後方に飛び上がり、異空間の壁をオポコロペで斬りつけた。

 すると、その異空間が裂けていく。


 その裂け目から、ヨウビは飛び出した。それに続いて妖刀イペタムも戻ってくる。

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