3 アンドロイド(2)

 私は、魔法陣を広げ魔物を召喚した。

「召喚!」

 魔物「コンブー」と「トードー」だ。


 魔物には悪いが、どのような攻撃をするのか分からないためまず魔物に攻撃してもらう。


 これらの魔物は、召喚ゲームと同じように、魔法陣を書いていた紙を持っている者の意思で動くみたいだ。(なお、魔法陣は魔力を持ったものが書かないとその効力を発揮しないようだ。つまりコピー機を使っても魔法陣とはならない。しかも魔法陣そのものは一度発動すると、消えてしまう)


 トードーが狙いを定め、アンドロイドを撃ち抜く。

 ”Bang Bang Bang”

 見事に3発アンドロイドに当たった。・・・・・・がアンドロイドは実弾にはビクともしなかった。そのままゆっくりとこちらに迫ってくる。


 コンブーがヌルヌルヌルっとアンドロイドに近づいていき、昆布巻きにした。

 しかしそれをビームのようなもので切り裂き出てきた。

 一方空中では、

 素早い動きで、美夜、日葵、碧衣がアンドロイドを翻弄している。


 美夜は大太刀「不死鳥の舞」から炎をバーナーのように迸らし、軽く金属を焼き切るようにアンドロイドを斬っていく。

 日葵はユニコーンの槍「ライジングサン」でアンドロイドに突き刺し、高電流を流し込むとアンドロイドは波打つように動いたあと全く動かなくなり、地面に落ちていった。


 碧衣もろくろ刀「天風あまかぜ」を体の周りに展開し、アンドロイドを全く寄せ付けない。

 碧衣が「鎌鼬!」でアンドロイドを巻き込むとアンドロイドは高速回転し錐揉み状態で地上に突き刺さり爆発した。


 ――すごいなあの3人。まったく心配いらないな。こっちも集中しよう。

 アンドロイド3体が ビームサーベルを持ってこちらに近づいてくる。

 蓮月が「月光の矢!」を打ち込む。


 魔神や剣神にいたときよりも「月光の矢」も威力が増しているのだが、アンドロイドには刺さらずぶつかって落ちていくのみだ。

 さらに蓮月が「荊棘!」と叫ぶと、地面から荊棘が伸びてきてアンドロイド達を拘束した。


 動けなくなったアンドロイド目掛けて、ティアリと私が瞬歩で近づき刀を突き刺す。

 瑠璃、紅々李、蓮月、ノブ、ヨウビもあとに続く。

 クロはシュッと消えるようにいなくなり、「エクスマキナパープル」を攻撃する。

 アンドロイドは動けなくなった状態からもビームサーベルで応戦している。

 空中のアンドロイドがいなくなったところで、美夜、日葵、碧衣、菊ちゃんが降りてきた。

「 美夜、日葵、碧衣は少し様子みててくれ。確かめたいことがある」

「分かった」


 それぞれ刀で応戦しているが、アンドロイドの体は合金で出来ているようで、簡単には斬れないようだ。突いてみると、刺さりはする。しかし、私の力では致命傷を与えるまでにはいかない。


 ティアリは獅子族で腕力もあり、普通にサーベルで横に切ると凹むようだ。突きを入れると中まで入っていきアンドロイドの動きが少しおかしくなる。


 紅々李の紅々李刀の杖「ちはやぶる」だと、ビームサーベルより長いため遠くから打突を与えられるがこちらも致命傷には至らない。


 蓮月の蛇腹刀改「月下美人」はうまく攻撃を回り込んで攻撃は出来るのだが、斬ることはできないようだ。


 ヨウビはアンドロイドの攻撃が来ると妖刀イペタムが上手く防いでくれている。

 さらに妖刀オポコロペをヨウビが持った。


 妖刀オポコロペがビームサーベルに当たると、ビームサーベルの光が収束し、ビームサーベルの迸った光が妖刀オポコロペに吸収されていく。


 瑠璃がアンドロイドに「ポセイドーンの鉾」を突き入れ、水流をアンドロイドの体の中に流すとアンドロイドは動作を停止した。


 ノブが抜刀せずアンドロイドに近づいていく。

 アンドロイドがビームサーベルで攻撃しようとした瞬間、ノブは目にも止まらぬ速さでアンドロイドを一閃する。


 ”カチン” ・・・・・・刀が鞘に納まる音だ。


 するとアンドロイドは真っ二つになり、崩れ落ちた。

 ――ノブすごいな。あの刀、斬鉄剣か!? 後で名前聞いてみよう。きっと最上大業物だ。


 この7人だとアンドロイドに致命傷を与えられるのは、ノブ、瑠璃、ティアリ、ヨウビだな。

 私や紅々李、蓮月はやはり後方支援が良さそうだ。


 ・・・・・・さてクロはどうしたのかな?


 その頃クロ、コンブー、トードーは「エクスマキナパープル」と戦っていた。

「エクスマキナパープル」は蓮月の「荊棘」による拘束はすでに振りほどいている。トードーが狙い撃ちするが、弾が当たっても無傷だ。

 逆に、パープルがレーザービームでトードーの狙撃銃を破壊した。

 コンブーが巻きつくと、両腕から鋭いナイフのようなものを出し、軽く切り裂いていく。


 クロが両刃刀「パンドラ」で攻撃を仕掛ける。

 パープルがレーザービームで撃ってくるが、クロは忍者のような動きで巧みに躱し、パープルに斬りかかる。

 しかし、パープルも斬撃だけは腕に仕込まれているナイフで避けている。


 カン! カキン! チュイン! カカカカカン!・・・・・・


「クロ! 漆黒だ」

「漆黒!」 クロはパープルの目と思われる部分に漆黒を放つ。

 パープルの顔が暗闇に包まれる。パープルは動きを止めた。

 ブン! という音の後、紫色の膜がパープルを包み込む。


 クロがその膜に両刃刀「パンドラ」を突き刺すと、”バチッ”っといけたたましい音が鳴り、弾かれた。どうやら防御膜のようだ。


「クロ! 精神攻撃してみてくれ」

「魑魅魍魎!にゃ」

 ・・・・・・

 反応ないな。


「桃源郷!」・・・・・・これも反応がない

 どうやら機械族には精神攻撃は効かないようだ。


 突然、「エクスマキナパープル」が意味不明の言葉を発した後、パープルの後ろに黒い渦を巻いた空間が現れ、吸い込まれるようにパープルが消えた。


「お父様エクスマキナと思われる念波が読み取れました」ヨウビはその念波を解読できるようで、

『アンドロイド大破 不確定要素50.5% 勝利確率49.5% 我、帰還求む』とパープルは発信していたようである。


 ――今日はここまでだな。

 菊ちゃん、トードー、コンブーを「封印」で和紙に戻し、私たちも拠点に戻ることにした。


 今日の戦いを振り返ってみる。

 アンドロイドには我々の力でも対応できそうだ。


 しかし、エクスマキナには剣聖級のクロでも傷一つ付けることができなかった。

 精神攻撃は機械であるから無効なのだろう。

 エクスマキナの合金の体を貫くことができれば、美夜、碧衣、日葵、瑠璃の攻撃は有効かもしれない。

 ノブやティアリは剣捌きと腕力で有効打を与えることが出来るかもしれない。


 蓮月の荊棘も拘束できるので動きを封じるのに有効だ。

 未知数はヨウビの攻撃だな。まだ妖刀オポコロペの太刀筋が見えない。


 私や紅々李の攻撃はほとんど無効だった。防御、回復に回るのがいいだろう。

 菊ちゃんの皿の盾は、やはりどんな攻撃も防いでくれた。


 それぞれのスキルがどこまで効くのか今度は見てみよう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます