7 魔物召喚ゲーム(2)

 次の試合は、紅々李対日葵だ。

 裏返しにしたカードをそれぞれ引く。


 紅々李は「白いAB」、日葵は「オヒョウキン」だ。

 なお、一度使ったカードは、玉手箱で戻すまですぐには使えない。

 今日使ったカードは1回使えば、今日は使えないことにした。


 魔物コロシアムにそれぞれカードを持ち、相対してセットする。

 紅々李と日葵が互いに見合って、叫ぶ!

「召喚!」

 コロシアム内に魔物が召喚された。

(ここから実況中継します)


 まずは日葵が召喚した「オヒョウキン」が「白いAB」の周りで踊り始めたぁ。

 頭にはちまきをし、口を尖らせ「ひょっとこ踊り」しているぞ。

「オヒョウキン」が「白いAB」をバカにしたように周りを踊っているw


 その踊りを見て、笑っているのか怒っているのか分からないが、白いABが赤くなってきたぁ~

 白いABが、ビチビチっと飛び上がり身体を光らせる!

 そしてそのまま体を真っ直ぐに伸ばすと硬直して、オヒョウキンに飛んで行ったぁ

 おっとぉ~オヒョウキンに白いABが突き刺さった!


 おや!? 刺さったかに見えたが、オヒョウキンは体を巧みにくねらせ、白いABの攻撃を回避しているゥ。

 オヒョウキン、ひょっとこ踊りからブレイクダンスに踊りを変えたぁ。

 背中を地につけ回っている~。白いABにクルクル回りながら回転蹴りだ!


 白いABは瀕死の重傷になっている~。白いABが叫ぶ「ヒール!」

 紅々李のスキルが発動!

 眩い光に包まれ、傷だらけだった身体が回復している。

 オヒョウキン、それを見て、電気うなぎのように体に電気を纏わせ白いABを雁字搦めにした! ・・・白いABは痺れて気絶した。


「勝者 オヒョウキ~ン」審判員のノブが叫ぶ。

 決着し、勝者日葵が口いっぱいにお酒を含み、尻尾を振りながらショウに口移しした。

 ――ショウは吐きそうになってきた。


――◇👄◇――


 次は日葵対クロだ。

 まず、日葵がカードを引く。魔物「とうビキニ」。

 次に、クロがカードを引く。魔物「タラバキング」。

 魔物コロシアムにそれぞれカードを持ち、相対してセットする。

 日葵とクロが見合って、叫ぶ! 「召喚!」

 コロシアム内に魔物が召喚された。


 召喚されると同時に、タラバキングが「漆黒!」をとうビキニにしかけてきたぁ。

 プププッ

 とうビキニが身体を回転させ、とうもろこしの粒を飛ばしてきたぁ。

 とうビキニは肌も露わになり、色っぽい。

 それを見たタラバキングは、上気しポーッとなっているぞぉ。

 惚けているところを、とうビキニが日葵のスキル「稲妻!」を放ったぁ!


 稲妻がタラバキングを直撃! しかしその場所にタラバキングはいない。

 どこに行った、タラバキング~

 おっとぉ~タラバキングはクロのスキル「陽炎」で分身しているぞ。

 (へぇ~分身もできるんだ。クロは忍者だからな。分身の術、かっこいいな)


 チョキン!

 タラバキングがとうビキニに近づき、鋏で切った!


「勝者 タラバキングー」審判員のノブが叫ぶ。

 決着した。勝者クロが口にお酒を含み、ショウに口移ししている。

 ・・・・・・そのまま5分経過・・・・・・6分「プハァー 記録更新だニャン」

 美夜が悔しそうにしている。私はボーッとしてきた。

 紅々李が素早く、私を浄化し酔いを覚まさせる。


――★👄★――


 次はクロ対蓮月だ。

 まず、クロがカードを引く。魔物「酒キング」だ。

 次に、蓮月がカードを引く。魔物「トードー」だ。


 魔物コロシアムにそれぞれカードを持ち、相対してセットする。

 クロと蓮月が見合って、叫ぶ! 「しょ~う喚!」

 コロシアム内に魔物が召喚された。


 まず最初に酒キングが徳利に入っている酒を呑んだぞ~。すでにフラフラになっているぅ。


 ”Bang!”

 それをトードーが狙い撃ちした!

 だがぁ 酒キングが酔っているためなのか、なかなか当たらなーい。いや、これは巧みに避けているのか!?


 ”Bang!””Bang!” …… トードーが続けて連射 


 酒キングはそれも避ける。

 酒キングは更に酒をあおって、千鳥足だぁ……と思いきや分身したぁ。


 トードーが続けて連射”Bang!””Bang!”。酒キングに当たった!

 蓮月の荊薔薇いばらが炸裂だぁ


 と思いきや陽炎のように消えた。

 酒キングは更に分身! 2体が4体、4体が8体と増えていく。

 なんと! 気が付くとトードーは酒キングに囲まれているぞ。

 あれは! あの格好は、酔拳だぁ

 

 アチョ チョチョチョーー

 トードーに叩き込まれたぁ


 トードーはボコボコになり気絶した。

「勝者 酒キ~ング」審判員のノブが叫ぶ。

 決着した。勝者クロが口にいっぱいお酒を含み、またショウに口移ししている。


 ・・・・・・そのまま6分経過・・・・・・6分10秒「2回目だにゃん また記録更新だニャン」

 美夜が悔しそうに地団駄踏んでいる。


――🌹🌹🌹――


 次はクロ対ティアリ。

「やっと私の番ね」ティアリはとてもワクワクしているようだ。

 まず、ティアリがカードを引く。魔物「大岡越前のカニ」だ。

 次に、クロがカードを引く。魔物「ひみかんぶりっこ」だ。


 魔物コロシアムにそれぞれカードを持ち、相対してセットする。

 ティアリとクロが見合って、叫ぶ! 「召かん!」

 コロシアム内に魔物が召喚された。


「ひみかんぶりっこ」いきなり分身だぁ。

「大岡越前のカニ」瞬歩で近づき「ひみかんぶりっこ」を次々挟んでいくぅ。

「ひみかんぶりっこ」大きく振りかぶり~火の点いたみかんを投げたぁ。


 みかんが「大岡越前のカニ」に当たり、黄色に染まっていくゥ。

 大岡越前のカニ、赤い着物を脱ぎ、刺青を見せたァ

 それを見たひみかんぶりっこ少し慄いているwww

 大岡越前のカニ、隙を逃さずカニの鋏を「瞬動!」で飛ばし、ひみかんぶりっこを突き破ったぁ


「勝者 大岡越前のカぁニ~」審判員のノブが叫ぶ。

 勝者ティアリが口にいっぱいお酒を含み、ショウに口移ししている。

 ・・・・・・そのまま3分経過・・・・・・3分33秒「だめだぁ~ 6分とか無理だぞ」

 クロは自慢気だ。

「瞬動」・・・・・・この技も初めて見たな。物質を移動させる技のようだ。これは使えるぞ。


――蟹蟹蟹――


「フフフ。やっと決勝ね」この時が来たとばかりに美夜が眼まなこを爛々と燃やしている。


 まず、ティアリがカードを引く。魔物「北極くまさん」だ。

 次に、美夜がカードを引く。魔物「ひぐまん」だ。

 ――熊さん対決これは見ものだな。

 魔物コロシアムにそれぞれカードを持ち、相対してセットする。

 ティアリと美夜が見合って、叫ぶ! 「しょう喚!」

 コロシアム内に魔物が召喚された。


スッスッスッと「北極くまさん」素早いフットワークで「ひぐまん」に近づいていく~。

シュッシュッシュッ

「北極くまさん」様子を見るように軽くジャブ。

「ひぐまん」うまくスウェーしてジャブを躱すぅ。

ブゥオ~~~

「ひぐまん」時々ジャブしながら、口から火を噴いたァ


「北極くまさん」がスッと「瞬歩!」で退き、火を躱した。しかし「ひぐまん」が「豪炎!」で炎をさらに拡大! 「北極くまさん」火だるまか?


 おっと~「北極くまさん」 雪だるまを作って防いでいる。

「ひぐまん」それを見てブーメランを投げたぁ

 ブーメランが「北極くまさん」に突き刺さったァ

 しかしそれにめげず、「北極くまさん」が北極拳を「ひぐまん」に叩き込むゥ

「ひぐまん」手を広げ「北極くまさん」を抱きしめたぞ。

 何をする気だ?

「延焼!」…… 一緒に火に包まれた!!


「この勝負 引き分け~」審判員のノブが叫ぶ。

「いい勝負だったな」ティアリが美夜に握手を求める。

「うん。最後は私がショウとくちづけするはずだったんだがしょうがない」


 ん? この場合って


 美夜とティアリが握手しながら、不気味な笑みを浮かべている。

「最後の勝負は、ショウと何分キスしていられるか勝負だ!」

「いいだろう。フッフッフッ」

 オイオイ・・・・・・ でも「延焼!」ってなんだ? 怖い技だな。

 この後、この勝負は朝まで続く事になる・・・・・・


 翌日、皆、このゲームで疲れ果て1日休むこととした。


 このようなことを繰り返し、セント・ローレンス島の拠点に来て10日を過ぎた頃、花子ちゃんが夜なべをして作ってくれたトードーの白い毛皮のコートと北極くまさんの帽子と手袋に身を包んだ Lip Magic Generations はカナダのバンクーバー上空を飛んでいた。


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