3 魔法カード


 食事のあとは、魔神世界から持ってきたカードゲームをして遊ぶ。

 魔法カードのゲームだ。

 いつも緊張した戦いをしているから、たまには娯楽も必要だ。


 カードの魔法陣は一度使うと消えてしまうのだが、私たちには奥の手の玉手箱がある。

 一度使った真っ白になったカードを玉手箱に数秒入れておくと元に戻るから便利だ。

 何度でも再生利用できる。


 カードゲームには2種類ある。

(詳しくは、第2期魔神第1章の5 魔神世界の文化を見てね)

 魔物召喚型のゲームと魔法対戦型のゲームだ。

 今日は瑠璃とティアリが魔法対戦型のゲームで対決するようなのでその様子を見てみよう。


 魔法カード用の50cmくらいの円形コロシアムに相対してそれぞれ指を入れる。

 指紋認証システムで、コロシアムの中に小さな瑠璃とティアリが現れる。


「瑠璃とは初めてだな。さて、どのように料理してくれようか!」

「フフ。かかってきなさい」

 瑠璃とティアリは相手を睨み、目を光らせる。


 カードはそれぞれ10枚持っている。

 火、水、土、風、回復、吸収、火の防御、水の防御、土の防御、風の防御である。


 持ち点は10点

 0点になるとその時点で負けで、カードを使い切った場合、持ち点の多い方が勝ちだ。


 火、水、土、風の攻撃属性のカードでお互い攻撃した場合、

 火よりは水が強く、水よりは土が強く、土よりは風が強く、風よりは火が強い。


 例えば「火」対「水」の場合、火を出したプレーヤーは5点減点となる。「水」のプレーヤーは減点はない。


「火」対「土」の場合、お互いに3点減点である。

 防御カードの場合、その属性のカードで防御すれば失点は0、一番弱い属性のカードで防御すると失点が3点、その他のカードは1点の失点である。


 例えば「火」対「火の防御」だとそれぞれ失点は0点である。

「火」対「風の防御」だと「風の防御」を出したプレーヤーが3点の失点である。


 回復カードは5点の回復で、持ち点10点が上限のため通常終盤で使用することが多い。

「攻撃カード」対「回復カード」の場合、攻撃を受けたプレーヤーは3点失点するので2点の回復しかできない。その他のカードはそのまま5点回復する。

 吸収カードは相手が攻撃カードの場合のみ、5点回復する。

 ルールは以上だ。(作者談:適当です)

 では、実際に対戦を見てみよう。


 それぞれカードをセットする。

 魔法陣発動!

 瑠璃「火の防御」 ティアリ「風」


 ティアりの風が発動し、一陣の竜巻が瑠璃を襲う。

(風に対しては、土の防御が最弱なので、瑠璃の失点は1点だ)

 持ち点:瑠璃9点 ティアリ10点

「やった!」ティアリは喜んでいる。


 またカードをセットする。

 魔法陣発動!

 瑠璃「水」 ティアリ「火の防御」

 瑠璃の水が作動し、水流がティアリを襲う。

(水に対しては、火の防御が最弱なので、ティアリの失点は5点である)

 持ち点:瑠璃9点 ティアリ5点

「エ~ッ やられた」

「いまのは効いたわね」


 次のカードをセットする。

 魔法陣発動!

 瑠璃「風」 ティアリ「回復」

 瑠璃の風が作動し、一陣の竜巻がティアリを襲う。

(風の攻撃により3点失点し、回復で5点加点される。ティアリの加点は2点である)

 持ち点:瑠璃9点 ティアリ7点

「少し回復ね」

「フフ」


 またカードをセットする。

 魔法陣発動!

 瑠璃「吸収」 ティアリ「火」

 ティアリの火が作動し、火炎が瑠璃を襲うがその魔力を吸収した。

(攻撃を吸収したので、瑠璃の加点は5点だが最大値は10点である)

 持ち点:瑠璃10点 ティアリ7点

「え~~ ここで吸収」


 さらにカードをセットする。

 魔法陣発動!

 瑠璃「土の防御」 ティアリ「吸収」

(何も起きず、点数はそのまま)

 持ち点:瑠璃10点 ティアリ7点

「攻撃で来ると思ったのに~」


 またカードをセットする。

 魔法陣発動!

 瑠璃「火」 ティアリ「風の防御」

 瑠璃の火が作動し、火炎がティアリを襲う。

(火に対しては、風の防御が最弱なので、ティアリの失点は3点である)

 持ち点:瑠璃10点 ティアリ4点

「うわ~ あまり防御が効かなかった」


 次のカードをセットする。

 魔法陣発動!

 瑠璃「水の防御」 ティアリ「土の防御」

(何も起きず、点数はそのまま)

 持ち点:瑠璃10点 ティアリ4点


 それぞれカードをセットする。

 魔法陣発動!

 瑠璃「風の防御」 ティアリ「水の防御」

(互いに防御カードなので変動なし)

 持ち点:瑠璃10点 ティアリ4点

「残るカードはあれね」


 またカードをセットする。

 魔法陣発動!

 瑠璃「土」 ティアリ「水」

(瑠璃の土遁、ティアりの水流がそれぞれを襲う。水よりは土が強いためティアリは5点の減点である)

 持ち点:瑠璃10点 ティアリ-1点

 この時点でティアリが0点以下になったので、勝者「瑠璃」となった。

「やられたぁ もう1回よ」


「次は私~~」 


 ゲーム機は2台しかないので取り合いとなる。

 魔神世界から帰ってくるとき、もう少し買っておけば良かったかな?

 大きいし邪魔になると思って魔法カード用と召喚カード用の2台しか買わなかったけど、もし魔神世界に行くことがあったらまた買ってこよう。


 夜も更け、それぞれの部屋に行って就寝するが、私の部屋には2人の乙女が順番で両脇に寝ることになった。


 もちろん何もできない。いつものように十字形で磔されたように寝る。


 ――これなら雑魚寝の方がいいな。

 順番は、なぜか瑠璃が決めている。

 瑠璃はというと、ノブの隣の部屋だ。


 まだ一緒には寝ないようである。

 ある意味ノブが羨ましい。

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