7 予知夢


「ショウ行っちゃダメだ!」


 碧衣が抱きついて涙ながらに訴える。


「予知夢を見たんだ。ショウ。危険だ。機械族との戦いでショウが命を落とす可能性がある」

 皆が碧衣の声を聞いて、カプセルから出てきて集まってきた。


 碧衣は未来視を行えるが、まれに予知夢を見ることがあるそうだ。だいたいが悪夢で、近い未来ほど当たるらしい。


「機械族と戦うのは、かなり先のことだ。あまり心配しなくていいよ。それに万一の時は世界樹の葉があるからね」

「それはそうだけど、避けられるなら避けたほうがいい」

「そうだね。どんな予知夢だったの?」


「それは、機械族の攻撃があまりよく見えないんだ。でもなぜかショウが捕まる。みんな助けようとするんだけど、どうにもならない。ショウの胸に光の矢のようなものが刺さって、そのままショウは動かなくなるんだ。その先はわからない」


「分かった。碧衣ありがとう。そこまで分かれば対策が立てられる。用心するよ」

「でも今行く必要はないんじゃないか」

「うん。でも夕べ龍神様に会ったんだ。デウスエクスマキナと話をして欲しいらしい」

「捕まった後、話をするのかもね。アハハ」


「アハハじゃないです、お兄様。碧衣の予知夢はかなりの確率で当たるんですよ」

「分かってる。でも会わないといけない気がするんだ。みんなごめん。オレにつきあってくれないかな。オレだけじゃ、絶対に辿り着けないと思うんだ」


「まったく、そんときはオレに任せておけ。絶対に守ってやる」

「ショウが行くならどこでもいくにゃん」


「しっかり準備だけはしましょう」

 碧衣も説得するのを諦めたようだ。


「じゃ、今日は車でも見に行くか。みんな着替えてきてくれ」

 皆は女子用の更衣室に行き、着替えに行った。


「ノブ、ちょっと残ってくれ」

「なんだ、ショウ。予知夢というのも便利なようだが、かえって行動が制限されてしまうのう」


「うん。でも碧衣の予知夢は当たると思った方がいい。私は死ぬことはないと思うが、捕まってしまうのだと思う。万一のときは、ノブ頼んだぜ」


「何をすればいい?」

「私の代わりに、メンバーをまとめ上げてくれ。ノブの戦術眼があれば可能だと思う」


「儂がか? 儂の戦術眼はあてにならぬぞ。一度焼け死んでおるしな。ワハハ」

「笑う余裕があれば大丈夫だよ。私は捕まってもなんとかできると思うが、全員がつかまったらおしまいのような気がする。ノブ、みんなを引きつれて逃げてくれ。任せたぞ」


「いやな役回りだが、致し方ないのう。引き受けるとしよう」

「うん。頼む」


 乙女たちの長い着替えと化粧を待ち合流した。

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