2 ハンピ

 翌日、朝に瞬間移動し、ハンピを探索である。


 ハンピは500年くらい前まではヒンドゥー教が栄えた都市である。

 しかしその後、幾多の戦火があり廃墟と化した街になっている。


*人神世界では、世界遺産に登録されている観光地で数多くの遺跡群があります。


 少し歩いて探索していると、

 ……あれっ? どっかで見たような……


 と思っていると、いきなり走ってきてキスされた!


 乙女達は呆れ顔で「あ~ぁ、またか」みたいな顔で見ている。

「ショウ! 覚えてるか?」


「お前は、胡桃じゃないか。久しぶりだな。こんなところでどうしたんだ?」

「どうしたって、私も冒険者だからな。探検してるんだぜ」


 胡桃は、日本から中国に訪れた当初、襲ってきた盗賊の頭である。

(第1期中国編参照)

 現在は(盗賊改め)冒険者をやっているはずだ。


 少しして、胡桃の仲間が走って集まってきた。

 皆、息を切らしている。


「ハァハァハァ お頭ひどいっすよ。いきなり走り出して! って、ショウさんじゃないっすか」

 男なので名前は覚えていないが、幹部の一人だ。それにしてもすごいな、人数倍になったんじゃないか?


「今何人いるの?」

「ん~たくさんいるんで数えてないけど、300人くらいかな?」

「すごいね。それでまだお頭やってるんだ。こんなにまとめるの大変じゃない?」

「まあね。でも来るものは拒まず、去る者は追わずでやってるからね。そちらの方は初めて見るけど・・・」


「ティアリだ。よろしくな。ショウは私の夫だ。先日初夜を迎えた」と自慢気に話している。

「えーっ いつの間に……よく許してもらえたね。周りのお仲間に」

 うちのメンバーは、なぜか笑いを堪えている。


「初夜って、一緒に寝ただけだけどね」瑠璃が補足する。

「ふ~ん。そうなんだ。じゃ私も一緒に寝ようかな」


「ダメーーー」と乙女達が口を揃えて言う。

「だよね~ ま、そりゃ。そんなことより、ちょっと攻略できないところがあるんだ。手伝ってほしいんだけどいいかな?」

「そのために来たからね。いいよ」

「あの遺跡の中に魔物がいて、もしかしたら悪魔かも知れないんだけど、中に入れないんだ」


――◆◇◆――


 その遺跡の前まで来た。

 石でできたかなり大きな建造物である。


 胡桃たちが中に入ろうとすると、弾かれたように外に飛ばされる。


「こんな感じさ。魔物倒そうにも中に入れないんじゃどうしようもない」

 ――これはトラップがかけられている可能性があるな。

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