5 魔石

 ノブから貰った宝石は、ほとんどが魔石だった。

 あの藍の温泉で見つけた宝石に似た魔石が10個、その他の宝石又は魔石が30個ほどある。


 魔石か普通の宝石かは、手のひらに乗せ魔力を通すと分かる。

 薄くまたは強く光るのだ。

 石の色によってだいたいの系統が別れる。

 たとえば、赤なら火、青なら水、緑なら風、黄色なら土という感じである。


 ただ使ってみないとその魔石の真の力は判定できない。


 宝石が埋め込まれた刀剣は、この性質を利用したものであろう。

 私は、この性質を調べるため魔石をはめ込むことができる刀を1本作った。

 そして Lip Magic Generations のメンバーに使ってもらい反応を見る。

 魔力伝導性のいい刀に宝石をはめ込み、はめる前と反応性を比較する。


 例えば美夜、

 普通のはめていない状態だと、刀から出る炎は1mくらいだが、

 赤色の魔石をはめると3mくらいまで伸びた。

 逆に青色の魔石だと50cmまで弱まったりする。


 そのような感じで、全ての魔石を試す。

 その後、使用感を教えてもらう。刀の魔力が高まった場合でも、あまりに魔力の消費量が高い、あるいは違和感がある場合はその魔石を省いていく。


 そのような実験を経てメンバーの魔石を次のように選択した。


 瑠璃 :ウォーターサファイア

 蓮月 :ムーンストーン

 碧衣 :アレキサンドライト

 美夜 :スタールビー

 クロ :ブラックダイヤモンドとキャッツアイ

 紅々李:ファンシーダイヤモンド 

 日葵 :ビビットダイヤモンド 

 ショウ:ホワイトオパール


 どの魔石も実際に購入したら1億は下らないであろう魔石であった。


 この魔石をはめるだけで、その刀はその者にとっては大業物以上の刀剣や防具になる。


 魔石を選んだら、次は刀剣または防具の鍛冶だ。

 ここのギルド会館には、刀を本格的に作れる鍛冶師はいなかった。

 ここの鍛冶師は、主にヨーロッパで使用される剣やメイスを專門としていた。

 刀や防具を作るためには、最低でも助手が1人欲しい。できれば2人だ。

 私はそのため、メンバーから身体強化のある美夜にまず協力してもらった。

 美夜は、火の扱いに慣れており、高熱な炉を作るときにも重宝する。

 そして、冷却するときに必要な水を絶やさないようにするため瑠璃にも参加してもらう。とても便利な二人だ。


 そして、それぞれ自分の刀を作るときにその都度そのメンバーに身体強化を付与しながら一緒に刀や防具などを作っていった。

 その他のメンバーは、近くの魔窟などで修行し、できれば刀や盾、鎧などの材料を確保してきてもらおう。


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 *通常、1つの刀を作るのに1ヶ月はかかる。

 刀を作るときは、並行して数本の刀や防具を作った方が効率が良い。

 これから、メンバーの刀や防具を作っていくことになるが、何本か並行して制作していると思って欲しい。


 現在、メンバーが持っている主な得物は次のとおりだ。


 碧衣: 脇差とキセル型の吹き矢

 蓮月: 蛇のように伸びる蛇腹刀

 日葵: 丈夫な槍

 クロ: 山姥の包丁と短刀、手裏剣

 紅々李: しなやかな薙刀

 美夜: 紅孩児の火炎槍(大業物)と長刀

 瑠璃: ポセイドーンの鉾(最上大業物)と脇差

 ショウ:  妖刀イペタム(最上大業物)と太刀

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