5 江戸城 四の階(後編)


 ★瑠璃と碧衣とショウ VS 「砂かけ婆」


「砂かけ婆」がまた砂をかけてくる。

 瑠璃が「水壁!」で防ぐ。

 さらに「ゲリラ豪雨!」で砂を湿らせた。


 砂かけ婆は元に戻るが、体が重そうだ。

 砂かけ婆は砂を使って、砂嵐を起こしてきた。


 瑠璃と碧衣が同時に「嵐!」と叫ぶ。

 砂嵐 Vs 嵐 の対決だ。

 砂嵐の竜巻と 嵐の竜巻が衝突し、バチバチ稲光まで発生している。


 江戸城の中はとんでもない風と雨と砂が吹き荒れ、まるで外にいるみたいだ。

 目も開けられない。 でも、目をこじ開け、濡れている砂かけ婆を


「 氷結!」 で固まらせた。

 砂かけ婆は、切ってもすぐに戻るし、とりあえず動けないように固まらせた。

 しかしまだ砂嵐は巻き起こっている。


 ……もう、これしかないな。


 「 封印! 」


 その床に、魔法陣が浮き上がった。

 砂嵐は消え、瑠璃と碧衣の連携術「嵐」も収まった。


 ――★嵐砂嵐★――


 ★美夜と蓮月と紅々李 VS 「ろくろ首」


「ろくろ首」の首が伸びてくる。

「あっ」美夜がろくろ首の首でぐるぐる巻かれ、締め付けられている。


 美夜は生まれつきの身体強化があり、常時発動しているようなものだから、あまり苦しくはないと思うが、なぜか上気している。

 顔が火照っており、息苦しいのだろうか?


「巻きつかれるのもなかなか……」……聞かなかったことにしよう。

 蓮月が「竹山!」と伸びてきた首に竹やりを打ち込む。

 しかし竹やりは首を貫けない。

 危ないと思ったのか首を縮めた。

 しかし、延びてきた無数の竹林に首が絡まって元に戻せないようだ。


 そこに紅々李が

「 極光! 」 を目に浴びせる。

 目が失明したのか、または眩しすぎて見えなくなったのか、目を閉じたまま首をうねらせている。


 紅々李がいう。

「身体が弱点だと思うわ」

 しかし、胴体の方までは蓮月が出した竹藪が邪魔して行くことができない。


 蓮月と美夜が同時に


「月光の火箭かせん


 というと、火のついた矢が竹藪の上を通過して、「ろくろ首」の胴体に突き刺さり、燃え上がった。


「ギャァ~~~~~」


 という悲鳴とともに、ろくろ首は魔核と長い首の骨を残し霧散した。

 首の骨にはどこかで見たことがある宝石が埋め込まれていた。

 魔核と首の骨をカバンに回収する。


――★竹首竹★―― 


 ★日葵とクロとハクビ VS 「トイレの花子さん」


 厠まで日葵とクロとハクビが行くと、「トイレの花子さん」は厠に隠れた。


「花子さ~ん。出てきて一緒に遊びましょう」と日葵が声をかける。

 花子さんはこちらをチラっと見るが、出てこない。

 クロが「桃源郷!」と言って幻覚を見せる。 ……けど、涙を流している。


 ハクビが透明となり、厠の中に入って花子さんの後ろから声をかける。

「いっしょに出ましょうか」と……

 花子はビクッと驚き、便器の中にスッーと隠れてしまった。

 ハクビが首を振って厠から出てくると、花子さんは顔を半分だけ出し、またじっとこちらを見ている。


 ――「ハッ」として「グッ」ときて気が付いた。花子さんは恥ずかしがり屋なのだと。。。


 ……これって戦う必要ないんじゃないか? と思って

「花子さんは放っておいて上に行くぞ!」と振り返り、上に行く階段に向かうと、

『トイレの花子さん』がにゅ~~~と手を伸ばしてきて、私の肩に冷たい手を置く。

 ……冷ッ


「いかないで!」と花子さんは言う。どうやらさみしがり屋のようだ。


「成仏したいのか?」と聞くと、首を横に振る。

「どうしたいんだ?」

「傍においていただきとうございます。封印を希望します」

「え~~~~~っ」とメンバーが嫌がっている。


「何か特技はあるのか?」

「はい。どのようなところでもトイレを出せます」


 メンバーの目が光り、

「絶対ほしい!」と態度が豹変した。

「分かった。封印しよう。この和紙の上に乗ってくれるか」


 和紙は、山女ちゃんのために用意していたもので、今度封印するときは丈夫な紙にしたいと思って持ってきたものである。


「はい」とトイレの花子さんが和紙の上に乗る。

 トイレの花子さんは、山女ちゃんのように自分では封印できないようだったので、魔断を帯びさせた刀で切るしかない。

「痛くないからじっとしててね」と声をかける。


 トイレの花子さんは頷き、両手を組み目を閉じる。

 刀を裏に返し、峰の方で「封印!」といって『トイレの花子さん』を切った。


 トイレの花子さんは微笑みながら、魔法陣に収束されていく。

 和紙の上にはきれいな魔法陣が出来上がっていた。


 ……これは、すごいぞ! 『どこでもトイレ』ではなく、『トイレの花子さん』を手に入れたぞ。


 あまり戦いでは使うことはないだろうが、女性陣は大喜びだ。


 ――ところが、第Ⅲ期でトイレの花子ちゃんは大活躍します――

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