3 江戸城 二の階、三の階


 階下で少し休憩し、体力回復グミをみんなで食べた。

 もちろん炎炎や雷雷もだ。


 クロが忍者姿で一足先に、様子を見てきた。


「いっぱい女中みたいな魔女がいるにゃ」

 階段を登ると、女中と思わしき魔女約50名が箒で掃除をしていた。


 ……確かに。。。箒は股がるものでなく、掃除する道具だ。


 着物を着ているし、あまり魔女らしくなかったが、我々が2階に上がると箒を銃のように構え、持ち手から何かを撃ってきた。


 どうやら掃除はカモフラージュだったようだ。

 瑠璃と私が「氷壁!」で防ぐ。

 弾は氷に当たると、一度発火し燃え上がる魔弾だった。

 こちらも碧衣が毒の入った吹き矢、日葵が雷弾のマシンガンで対抗する。


 吹き矢や雷弾が当たるとどちらも痺れて動けなくなる。

 全員が動けなくなったところを、瑠璃に「ゲリラ豪雨!」してもらい、私が氷付けにする。


 あまり刀で斬るのは、人型をしているし、いい感じがしない。

 氷の水族館のように、足元に女中のオブジェを見ながら奥に進むとまた上に上がる階段を見つけた。



 またクロが忍者姿で一足先に、様子を見てくる。

 3階には、2階と同じく少し年老いた女中が20人くらいいるそうだ。


 3階に昇るとその女中が宣った。

「我ら、お年寄り20人衆、何故狼藉ろうぜきを働く?」

「狼藉ってなんだ? 下の女中を倒してきたことか?」

「あんな女中などどうでも良い。煮るなり焼くなり好きにすればよい。ホッホッホッ」


 ――そうか、美夜に焼いてもらえばよかったのか――


「そんなことより、お主、男子よのう?」

「そうだが」

「馬鹿もん! ここは大奥なるぞ。 男子禁制じゃ! さっさと立ち去れ!」


 ……あれ? ここって天守閣だよね。 大奥って天守閣にあるの?

 たぶんこの魔神世界ではそうなんだろう

「江戸マスはいいのか?」

「江戸マスって誰じゃ? もしかして大統領のことか? あの者はここの主じゃ。

 いわば我らが操を捧げたお方じゃ。 あの方を除き男子禁制じゃ」


「我らはゆえあって、江戸マスを倒さねばいけない。

 できれば無駄な殺生はしたくない。 そこを通してくれないか?」

「ほっほっほっ 我らを倒すとな。 何を馬鹿げたことを。 ここを通りたくば我らを倒すことじゃ。ほっほっほっ」


 痺れをきらした美夜が「豪炎!」を放つ。


 お年寄りが丸焦げ……と思ったら、扇子でパタパタとあおぎ平然としている。

「そんな攻撃、さっきから見ておったからの。かっぱのおならにもならんわ。  

 あー暑い暑い」といって扇子を扇ぐ。


 ...あの扇子、なんか怪しいな。

「日葵かるく「稲妻」あいつらに落としてくれ」

 日葵「了解!」


「いなづま~」

 稲妻が当たる瞬間、扇子で軽く軌道を変えられ、稲妻が柱に当たる。


 柱が燃え上がった。

 お年寄り「危ないな~ 」といって、簡単な魔法陣を作りその火を消火する。

「燃やしたら、お城が炎上しますがな。 炎上は芸能人だけにしておくれ。 ほっほっほっ それ!お前たちやっておしまい」

 女中の後ろに控えていた奥女中がつづみを叩いてきた。


 ポン ポン ポポポン


 その音に合わせて、我々の足元が ポン ポン ポポポン と爆発する。

 ――炎上はダメだが爆発はいいのか!?

 爆発の威力はさほどではないが、爆発が足元で起きるたびに、乙女達のスカートが舞い上がり、見てはいけないものが見えてしまう。

 私がそれに目を奪われていると、ハクビが「見てはいけません!」と手で目を隠してくる。


 ――困ったな。魔法はあまり効かないような気がする。 ……こうなれば武力行使だ。

「蓮月、花吹雪だ」

「花吹雪!」 で目くらましして、炎炎と雷雷に乗った美夜と日葵が得物で斬りかかる。


 ズバッ と鼓と扇子を切る。

 扇子は物理攻撃に無効なようだ。


「キャーーーー」

 といって登り口には美夜がいるため、お年寄りと奥女中が階下へ逃げていった。

 

スッテーン!

と滑って転んでる音がした。

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