5 北陸地方(後編)

 乙女たちは目を光らせ、不気味な笑みを浮かべる。


「フッフッフッ」


 大岡越前のカニは、怯んで後ずさりした。

 大岡越前のカニは、クルッと後ろを向いて「桜吹雪の入れ墨」を見せた。


 だからどうした?

 「えいっ!」

 それを見て日葵や紅々李、瑠璃たちが槍や刀で突きを入れる。

 大岡越前のカニの殻が破れるが、さらにズズズィっと「桜吹雪の入れ墨」を見せる。

 「えいっ!」

 碧衣、クロ、蓮月が槍や刀で突きを入れる。

 大岡越前のカニの鋏が落ちるが、さらにこれでもかとと「桜吹雪の入れ墨」を見せる。

 「えいっ!」

 美夜が、魔核のある桜吹雪の入れ墨をスパッと切り落とした。

 桜吹雪が舞った。

 私はそこに男を見た。……涙が一滴流れた。大岡越前のカニ、天晴!

「大岡越前のかに」は、敢え無く泡を吹いて退治され、魔核とドロップアイテム「越前カニ」に変化する。


    ・

   ・・・

 ・・・ ・・・


 その様子を隠れてみていた立山マスのお出ましだ。

 だが、金箔でキラキラ輝くその体が眩しく焦点を合わせられない。

 立山は標高が高く、雲の上で太陽が反射している。

 立山マスがさらに

「しんきろう!」といって攻撃をかわす。


 しんきろうは、太陽の光と空気の屈折により、本体とは別の場所にマスターを現す固有技のようだ。

 立山マスが別のところに現れ、太陽の光を集め、カーッと高熱を浴びせてくる。


 乙女達の服が所々燃えてやばいことになっている。

 このままでは危ない! 

 見えてはいけないところまで見えてしまう。


「見てはいけません!」

ハクビが手で私の眼を隠す。


 ――そういえば、スイスで拾ったアイテムがあったな。

 暗黒卿ヨーゼのドロップアイテム「昼夜逆転のベル」だ。

 蓮月がベルをカラ~ンと鳴らしてみる。


 昼が夜になった。


 立山マスが驚いている。

 夜になるとあの金箔が目印になって、逆にこちらが有利だ。

 立山マスは箒に乗って、上空へ登っていく。


「日葵! やれ」


「 雷球! 」


 すると、立山マスの上に雷の玉が現れ、特大の雷が何発も落ちた。

 立山マスは避雷針のように金箔で雷を誘導しやすい身体になっている。

 蜃気楼になってももう無駄だ。


 雷はどこに逃げようと立山マスに当たった。

 立山マスは、髪を逆立て黒く変色し、金箔が舞ってくる。

「昼夜逆転のベル」を鳴らすと、太陽が戻ってきて夕日を見せる。

 元の時間に戻ったのだろう。

 夕日に金箔が煌き、いちょうの葉が舞っているような美しい光景だ。


 立山の丘の上に、金箔が降り積もった。

 その中央にはきらりと輝く金色の魔核とドロップアイテムの金塊が落ちていた。


 ・・・

   ・・・

     ・・・ ・・・ ・・・・


 さぁ夕食としよう。今日も食材は豊富だ。


「寒ブリ」と「白えび」はやっぱり生で食べるのが美味しい。

「のどぐろ」は焼き魚にして食べる。

 そして、とっておきの「越前カニ」を黙々と食べた。


 乙女達の裾の焼けたスカートが少し気になるが、あまり見ないようにして黙々と食べる。でもチラッと見てしまう。


 今日も満足だ。――目の保養もできた。

 魔核と余ったドロップアイテムの金塊などを支部に転送した。

 支部ではまた高級なドロップアイテムが送られてきて驚いていることだろう。


 帰りに露天風呂に入り(湯気で大事なところは見えない)、今日は金沢に泊まることにした。


(注意 Caution!! 

 ここから多少Hな展開になります。嫌な方はページを飛ばしてください)


 ギルド金沢支店に行き、魔核マスターを倒したことを報告する。

 ホテルに着くと、またスイートルームで部屋は1つだ。

 乙女達が騒ぎ出す。


「ショウったらね。むっつりスケベなんだよ」

「そうそう食べながら、何も言わないで、チラチラ見てたよね~」


「じゃクイズ大会しよう!」

「――ショウ当ててね。パンツの色当て大会~」

 ……えっ 当てていいのか?


「当てたら、見せてあげる。外れたら、ショウが一枚ずつ服脱いでいくんだよ。フフフ」


「まずはクロだにゃん。何色にゃ?」

「ん~黒!」


「正解にゃ! ほれ」といってパンツを見せる。

 ……クロはいつも黒しか履かないからな。


「じゃ、次は瑠璃ね。お兄ちゃんな~んだ?」

 ……いつも隣で、下着だけで寝てるじゃないか。今更だよな~

「水色」


「当たり~さすがお兄ちゃん!」といってチラッと見せる。……あまり感動はない。


「次は日葵ね。さて何色でしょう?」……「たぶん、黄色?」


「はずれ~」 日葵のパンツを周りの乙女が確認する。

「惜しかったね~ 黄色と白のストライプ~ 一枚脱いでね」


 と言われ、上着を脱ぐ。


「次は私(碧衣)よ。どうかな?」

「たぶん、青」


「ブー はずれ~」碧衣のパンツを周りの乙女が確認する。

「フフフ さっき着替えたんだ。やっぱり見てたなぁ 水玉模様でした~」


 ……模様まで当てるのか! また1枚インナーを脱ぐ。

 上半身裸になってしまった。


「次は蓮月だよ~ 何色でしょう」 

「蓮月はピンクだな」


「正解! さすがショウだね。しっかり見てるんだから。ホラH」と言ってパッパッと見せてくれる。


「あん時は下着付けてなかったからな~。このくらい見られても平気だよ」

「あん時って何だ?」と美夜が反応する。

 『……まさか! やめろ蓮月! 』……と心の中で叫ぶ。


「ん? リオにいるときね。ショウと一緒に寝たの。裸で……ウフフ」

「まさかあの時か……先を越された」美夜たちが焦った顔になる。

「ショウならありえるにゃ」とクロが余計なことをいう。


「お兄ちゃんおめでとう! 赤飯たかないと」……瑠璃、大きく違うぞ。


 美夜が何か考え込んで

 服を脱ぎだした。皆もいそいそと脱ぎ始める。


「スト~~~プ!!」 (読者が止めるなという)


「あの時は知らない間に、脱がされて寝てたんだ。それは、ハクビが証明してくれる」


 透明化していたハクビが姿を現す。

「……まぁそうですね。父上はあの時は何もできませんでした……」

 ――ちょっとその誤解を受けるような説明は


「まだ、チャンスはあるということだな」美夜が納得したようにいう。

「さ、クイズの続きだよ。次は紅々李ちゃん」……蓮月は天然であった。

 紅々李は脱ぎ掛けのパンツをササっと隠し、

「――見た?」と言ってくる。


 あんなに純真だった紅々李が……集団心理というのは怖いものだ。


「……見てないよ。でもたぶん、白」 ……紅々李は白しか履かないからな。

「キャーー。ショウのH」といって頬をぶたれた。……なぜ?


「当たりだな。次は私だ」 ……あれ? 紅々李のパンツは見せないの?

「美夜のパンツは……赤かな?」


「はずれ~ はいてませ~ん」……といって乙女たちが確認する。

「さっき、脱いだのだ」……オイオイ

「外れたから、ショウのズボン脱がせるぞ」といって半ば強制的に脱がされトランクスだけになる。


 恥ずかしいので、布団の中に潜り込む。

 すると美夜が「裸の付き合いだ。オレも布団に入るぞ」といって滑り込んできた。


 皆も続いて入ってくる。

 裸の付き合いといっても、乙女達は胸にサラシを巻いているので、基本的には裸ではない。


 でも1つの布団では流石に狭いので、布団を9つ川状に並べ寝ることにした。

 もちろん寝衣着用だ。

 結局、スイートルームなのに雑魚寝になってしまった。


 ……あとはご想像にお任せする。

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