17 移動魔法陣(日葵編)

 ★瑠璃視点


「お兄ちゃん! 会いたかったよう」

「オレもだ。瑠璃。元気だったか」

「うん。それよりお兄ちゃん、私がいないとどうなるか分かったでしょ」


「そうだな。まあ大変だったかな」

「フフ。実は私の妹のハクビに極秘命令を出してたのよ。知らなかったでしょ」

「エッ そうなのハクビ?」

「はい。父上」


「お兄ちゃんは、ハクビの3つ目の能力知らないでしょ」

「うん。3つ目なんてあったのか?」

「ハクビはね、透明になれるのよ。秘密裡にお兄ちゃんを見張ってもらってたの」

「ハクビ。お兄ちゃん、私がいない隙に何か悪いことしなかった?」

「ええ。父上からは何もしてませんでしたよ。でも、女性方が……とても積極的で」


「フフフ。そこまでは想定済みよ。一線は超えたの?」

「残念ながら」

「な~んだ。つまんない。お兄ちゃん鈍いところあるからなぁ」


――💛💛💛―― 


 ★ショウ視点


「お兄ちゃんは、ハクビの3つ目の能力知らないでしょ」

「うん。3つ目なんてあったのか?」


 3つ尾があるからな。

 3番目の能力もあるかもしれないとは思ってたけど


「ハクビはね、透明になれるのよ。秘密裡にお兄ちゃんを見張ってもらってたの」

 ――ほう、すごいな。 いろいろ使えそう。

 まあ神使だから、姿見えるとまずい時もあるからな。


「ハクビ。お兄ちゃん、私がいない隙に何か悪いことしなかった?」

 ――ウッ、黙ってようと思ったのに。


「ええ。父上からは何もしてませんでしたよ。でも、女性方が……とても積極的で」

 ――最後の2日間がとても大変だった。

「フフフ。そこまでは想定済みよ。一線は超えたの?」

 ……ごめんなさい。でも身に覚えが……


「残念ながら」 ……えっ そうなの?

「な~んだ。つまんない。お兄ちゃん鈍いところあるからなぁ」

「ほんとに一線超えてないのか?」


「恥ずかしくて、見ていられませんでしたが、一線は超えてないと思います」

 ――良かった~とりあえず安心だ。 世界の安寧は保たれた。


「今日は、日葵からいろいろ聞きたい。後で部屋に来てくれ」

「OK。あとで行くね」


――⚡⚡⚡――


 ★日葵視点


 瑠璃ちゃんとかみんな遠慮して、ショウの部屋に私ひとりで行ってこいって

 お前にもチャンスやるとか、別にいいんだけどなぁ、あんなの流れだから


 ん~でも、これまでの皆の話を総合すると、ショウは私のスキル知りたいみたいだね。


 さっさと話して、終わらしちゃおう。

 そしたらご褒美にフフフ


「ショウ来たよ。開けるよ」

「どうぞ」


――⚡⚡⚡――


 ★ショウ視点


「ショウ来たよ。開けるよ」

「どうぞ」

「ねぇねぇこっちの日本ってどうなってるか知ってる?」


 そういえば、まだギルド支部から出てないな。

 明日、というか今は午前3時だから今日の朝か。

 ん~時差ボケというか時間間隔が狂うな。


「どうなってるの?」

「んとね~ 剣神世界とはまったく違うよ。ドロドロした感じかなぁ~」


 朝になったら出てみよう。まずは日葵のスキルだ。

「へ~。朝になったら散歩にでも行ってみるよ」

「ん~あまり一人では歩かないほうがいいと思う」

「分かった。じゃ一緒に行ってくれる?」


「いいよ。それでね。たぶんハクビちゃんを京都に連れて行くのも難しいかも」

 ――話が進まないな。


「そんなに大変なんだ。ハクビを京都に連れて行く前に、皆のスキルを確認しておきたいんだけど、日葵のスキル教えてくれる?」

「いいよ。皆から聞いてたからなんとなく分かる。教えるとご褒美くれるって言ってたけど、私もほしいなぁ」


――ご褒美ってキスのことかな?ルグル巻は御免被りたいけど、普通のキスなら

 口に指をあて

「これで、いいの?」

「うん。OKだよ」……尻尾を振ってるからいいんだろう。


 スキルとイメージを一通り教えてもらい、キスをした。 ”Chuu”

 ――なんて平和なキスだろう。


 良かった。その後何事もなく朝を迎えた。

 ・・・あぁとても清々しい。


――⚡⚡⚡――


 清々しい朝を迎えたが、外に出て驚いた。

 日本支部は富士山麓にあるが、剣神世界のように遊園地とか保養施設はなく、曇天で鬱蒼とした森林に囲まれている。


 まだはっきりと思い出せないが、オレの記憶、堕天使だった頃の記憶と違うような気がする。

 天気が悪いせいだろうか?


 日葵も一緒に来ていたので、少し離れた場所へ徒歩で移動し、実演してもらった。

 雨が振りそうな雨雲もあり、雷などの実演はスムーズだった。

 あまり長居したい感じじゃなかったので、2時間ぐらいで早々にギルド支部に戻ってきた。朝食を食べ、少し仮眠する。


 そして、皆のスキル一覧をまとめあげた。

 後は皆に報告し確認しよう。


 翌日、午前3時、蓮月がやってきた。これで全員揃った。


----------------------------------------------------------

*調べたスキルの解説です。

----------------------------------------------------------

 日葵:雷の精霊「ヴォルト」


 稲妻 ⇒ 雷(いかづち)⇒ 雷豪 : 雷を発生させる。

 (右に行くほど強くなる)

 雷球 : 敵の頭上に雷が四方八方に落ちる球を作る。

 雷おこし : 敵の頭上に雷球をたくさん作る。

 逆鱗 : 日葵が雷で覆われる。 触ると感電死する。

 怒髪天 : 雷を平面上に敵の頭上から落とす。 

      それを受けた敵の頭はチリチリのパンチパーマになり、燃え尽きる。

 雷鳥 : 神聖な雷の鳥を具現化し、魔物や悪魔を感電させる。

 雷神(サン): 日葵最大の奥義。

      雷神を具現化し、雷雲を呼び寄せ大量の雷を自由自在に降らせる。

 その他:電気に関係する事象を制御できる。(電気を節約するなど。)


 *魔力の強さ(右に行くほど強い魔力を必要とする。)

  稲妻→雷 →雷球→雷おこし→逆鱗→怒髪天→雷鳥→雷神(サン)

 *精霊の力を借りているため、雷おこしまではほとんど魔力を必要としない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます