初1日目 (神とは)



「天使見習いのアンで~す。今日から初7日まで皆さんの講師を務めます。よろしくお願いしますね」



 なんと! 見習いだった!! 天使だと思っていたのに


 ――見習いもいるのか――


 見習いに教わる俺達って……まぁそんなもんか



「今日は、死んだばかりの皆さんにィ この世界のことをお話しまーす。

 まず、一番偉いのが、創造神さまでーす。

 創造神っていうと、この地球や世界を作った人だと思った人!」


 椅子に座っているほとんどの者が挙手する。



「ブーゥ 違いマ~す。創造神さまは、この世を創っていく人です。おわかり?

 その下におわす方が、数多の神々でース」



 前に座っていた人が、手を挙げて質問した。


「数多のって、どのくらいいるんですか?」


「フフ。。。わかりませ~ん。いっぱいいるから、数多なのです。

 でも、神議会に奉席される神は10人です。その神が、各地域の代表になりまーす。まぁ現世のサミットみたいな感じかな。


 神の下には、大天使や天使そして天使見習いなどがいま―す。それから他にも研究生とか助手、なんちゃって天使とかいるけど、皆さんにはあまり関係ないので覚えなくてもいいで~ス。


 ちなみに、天使はこの世界の唯一神である創造神の配下で3000人くらいいま~す。見習いは1万人くらいでーす」



 また、前の人が質問した。

「悪魔とかはいないんですか?」


「いい質問ですね~。この世界では、神が強いので、ほとんど悪魔は出てきません。でもーぉ、ほかの世界では悪魔や魔物、ゾンビが出てくるところもあるみたいで-す。怖いですね~」



 この世界では? の世界? と思っていたところで、



「今日はここでおしまいでーす。死んだばかりで疲れていると思いますが、皆さんは霊体なのでそのままの姿勢で寝ていただいて大丈夫でーす。ゆっくり寝てくださいね」



 見習い天使が戸を開け出ていこうとしたところでこちらを振り向き、


「自分のお葬式に参加したい方もいると思いますから、授業が終わったら現世に戻ってもらってかまいませーん。

 でも、霊体ですから分をわきまえてくださいね。覗き見とかダメですよー。


 帰ってきたらそれもカウントされますから。 


 丑三つ時には天界に戻ってくるようにしてくださーい。

 戻ってこないと地縛霊になっちゃいますよー 」


 ――地縛霊とかなりなくないな。



「皆さん死んだ場所分かりますか? ここに来ると前世の記憶が薄れていくんですね。 わからない人は案内係に聞いてくださーい。


 それから、地上に戻ると自分の名前を思い出せると思いますが、また天界に戻ってくると忘れるので気にしないでくださいねー。 


 創造神様は、できるだけ前世の記憶を持たせないようにしたいみたいでーす。あんまり皆さんには関係ないことですねぇ」


 ――そういうことか。だから苗字を忘れてたんだ。



「それでは、皆さんおやすみですゥ」


 そう言って、見習い天使のアンは教室を出て行った。

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