EP2 空
綺麗な青がある。
澄み渡る青。
普段なら見知った天井があるはずだ。
仰向けの俺はじっと、目の前の状況を理解できずにぼーっとする。
ここは俺の部屋のはず。
しかし今は青空が広がる。
家は半壊していた。
なぜ家が半壊してるのか、そんなことを忘れさせてくれるぐらいに綺麗な空だった。
我に返る。
起き上がって外へ出てみる。
四方八方は瓦礫や地割れでとてもではないが進める状態ではなかった。
しかし目の前の道だけは無事だった。
そう思って足を向けた矢先、男がこっちに向かって歩いてきた。
なにやら叫んでいる様だ。
何を言ってるのかわからない。
男は手に持っていた"何か"を俺へ向ける。
それが銃だとわかったと同時に俺は空を仰いだ。
綺麗な空だった。
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