第14話 変質者が出た

 ※今回の話は、人によっては不快感を懐く方もいるかもしれません。タイトルで嫌な気持ちになった方、読んでいて無理だと思った方はバックをお願いします。










 ある日の朝、緊急で全校集会が開かれました。体育館の壇上に一人の先生が立ち、全校生徒に向けて言いました。


「学校の近くに変質者が出て、うちの生徒が被害に遭いました」


 これにはさすがに生徒達もざわつきました。

 先生が言うには、女子生徒が一人で下校中に見知らぬ男がやって来て、目の前で羽織っていた上着をはだけたそうです。その下には、何も身につけてなかったと言います。つまりは露出狂です。

 男はそのままどこかへ立ち去ったとの事でした。唯一の幸いと言えるのは、女子生徒に直線的な危害が加えられなかった事でしょうか。


「被害にあった生徒は、泣きながら警察に通報したそうです」


 先生の話は、そう言って閉められました。

 それから諸々の注意があった後、生徒達は教室へと戻っていきました。


 全校集会の内容など、普段は終わってしまえば誰も話題には出しません。ですが事態が事態ですので、このときばかりは違いました。

 男子生徒は口々に言いました。


「うちの女子が泣くところが想像つかん」













 ああっ、ごめんなさい!申し訳ありません!どうか皆さん物を投げないで!(>_<)


 違うんです。決して、うちの女子はそれくらい平気だとか思っていた訳ではないんです。当然ショックでしょうし、泣き出す子がいたって何もおかしなところはありません。

ただ、男子生徒の乏しい想像力では、女子の泣くところがイメージできないだけなんです。


 一緒じゃないかって?そうかもしれません、ごめんなさい。

 しかし、この期に及んで言い訳するつもりはないのですが、だって話を聞いた女子の反応がこれなんですよ。


「私だったら泣かん」

「私だったら凝視する」


 ねっ、泣いてるところがイメージできますか?

 もちろん、実際に直面したらさすがにそんな余裕はないと思いますけど。


どう言うわけか、「無月兄弟が女だったら泣きそう」と言われました。謎です(´・ω・`)?








 後日、この変質者は無事逮捕されました。近くの工業高校の先生だと知った時は驚きました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます