第12話 女子とそこまで話せるわけじゃ無い

 商業高校は女子が多い。これを話すと、羨ましいと言われた事は多々あります。相手が男性だと、大抵言われます。彼女作り放題じゃないかと言う輩までいました。


 ですが勘違いしてはいけません。女子が多いからと言って、女子と特別親しくできるわけではありません!( ゚Д゚)

 ましてや付き合うなど、元々の素質がなければ不可能です。そう言うところは、他の学校と何も変わらないと思います。因みに自分は、三年間付き合うや告白などとは一切無縁でした。


 一応クラスの女子とは、それなりに話をする事もありました。ですがこれが一つ隣のクラスとなると、ほとんど面識もありません。


 日本史の授業で、こんな事がありました。当時うちのクラスは、諸々の事情で隣のクラスよりも授業が遅れていました。このままでは、もうすぐ控えているテストまでに規定の範囲が終わりません。

 すると先生は、みんなにプリントを配りました。見ると、まだ習っていない箇所の問題が書かれています。そして、先生は言いました。


「このプリントの答えは、隣のクラスの奴に見せてもらうように。次の授業で集めるからな」


 あろうことか、生徒に丸投げしましたよこの先生。


 いいのかそれでと思いましたが、ここで文句を言っても仕方ありません。隣のクラスに行って答えを見せてもらうしかないのですが、ここで一つ問題がありました。


 隣のクラスの生徒は、その全てが女子でした。そして自分は、他のクラスの女子とはほとんど話をした事がありません。

 これではプリントを見せてもらうなんてできません。どうしようかと考えていると、他の男子が声をかけていました。

 彼は言いました。


「なあ、隣のクラスに知り合いっているか?」


 ああ、彼も自分と同じです。いえ、彼だけではありません。いつの間にか、クラスの男子全員が集まってどうしようかと考えていました。


「誰か一人くらい知り合いいないのか?」

「いない。だいたい他のクラスの女子となんて話さないだろ」



 これが現実です。例え全体で女子が8割を越える学校でも男子と女子には明確な距離があるのです。

 もしも女子目当てで商業高校に進学しようとする方がいたらご注意を。


 因みにプリントですが、まず隣のクラスの女子にうちのクラスの女子が見せてもらい、自分達男子は更にそれを見せてもらいました。

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