1235.学習篇:必ずバックアップをとる

 昨日さらっと流してしまいましたが、「No.1234」を超えましたね。次の節目は「1200日連続投稿」かな。私の中でもそろそろ終わりも見えてきたようです。

 そんな今回は「バックアップ」の重要性について。

 スマートフォンで執筆していると、まずバックアップがとれません。

 ワープロアプリ、文書作成アプリだけで書いてはなりません。クラウドはいつトラブルが発生するかわからないからです。






必ずバックアップをとる


 皆様はスマートフォンで小説を執筆しているかもしれませんし、前回申したようにパソコンを使っているかもしれません。

 どちらの場合でも、重要なのは「バックアップをとる」ことです。




クラウドを信用しない

 スマートフォンで執筆されている方は、端末にデータがあり、クラウドへバックアップをとっていると思います。

 そもそもスマートフォン執筆だとクラウドを使っていることさえ知らないかもしれません。

 データというものは、必ずどこかに保存されているものです。

 あなたが原稿用紙に小説を書いているのなら、すでに書き溜めた原稿用紙が存在しますよね。

 スマートフォンのデータもどこかに必ず存在するのです。その保存先のひとつがクラウド。

 クラウドとは雲のことですが、インターネットの中に存在するサーバー「ファイルの置き場所」を指します。

 Google『Android OS』なら『Google Drive』に、Apple『iOS』『iPadOS』『macOS』なら『iCloud』にデータが保存されています。もちろん端末内にも元データは残されていますが、基本的に保存先はクラウドなのです。ちなみに『iCloud』と呼称していますが、実際は『Google Drive』上にAppleが独自スペースを確保しているだけだったりします。

 では先進的な保存先であるクラウドにすべて任せてよいのでしょうか。

 それは危険です。クラウドはいつサーバーがダウンしたりクラッシュしたりするかわかりません。実際過去にサーバーが大規模でダウンしたこともあります。

 また、執筆していると過去に遡りたくなるときもありますが、クラウドには最新のファイルしかバックアップされていないのです。

 その点パソコンならその日の作業が終わったタイミングで文書ファイルを複製して保管できます。しかもUSBメモリーやSDカード、外付けHDDならたとえパソコンがクラッシュしても文書データは守られるのです。

 あなたが「小説賞・新人賞」を狙って執筆している際、もし文書ファイルがクラッシュしたらどうしますか。今年の受賞はあきらめますか。そんなにあきらめがよいのでしょうか。私なら意地でも今年の受賞を目指します。そのためにも文書ファイルはこまめにバックアップをとってください。

 クラウドは確かに便利です。しかし上記したようにクラウドサーバーがダウンしたりクラッシュしたりする可能性もありますし、サーバーがハッキングされてデータが流出するおそれもあります。またインターネット回線が不調だと、そもそもクラウドにアクセスさえできなくなるのです。

 これでは安心して執筆なんてできません。

 その意味ではGoogle『Chrome OS』搭載パソコンは安価ですが、執筆には絶対に不向きです。端末のデータはすべてクラウドの『Google Drive』に保存される仕組みのため、インターネット回線がダウンしたり、クラウドサーバーがダウンしたりクラッシュしたりしたときに執筆できなくなります。あなたの貴重な時間で執筆すらできなくなるのです。

 だから、いくら安くても『Chrome OS』搭載パソコンはやめましょう。

 ではMicrosoft『Windows OS』やApple『macOS』搭載パソコンなら安全か、というとそうでもありません。

 やはり最新版は『Word』にしろ『Pages』にしろデータはクラウドサーバーに保存する設定だからです。

 ではどうすれば、より安心して執筆できるのでしょうか。




バックアップをとる

 その最適解が「バックアップをとる」です。

 前述したように、基本的にスマートフォンではバックアップはとれません。データはすべてクラウドに保存され、作業データとして端末内にも残されているだけです。

 パソコンの場合は、いくらでもクラウドにアクセスしてパソコン本体へバックアップをとれます。しかしパソコン本体がクラッシュしたら目も当てられません。

 そのような場合に備えて、USBメモリーやSDカード、外付けHDDのような外部ドライブにバックアップを保存するクセをつけましょう。

 とくにその日の執筆が終わったら、都度最新データを外部ドライブへバックアップするのです。できれば上書きはせず、容量が許すかぎり日付ごとにフォルダ分けしてその日の最新版を保存しておきます。

 たったこれだけでシステムのダウンやデータのクラッシュによる作品の損失を免れられるのです。

 そのためには、いったんクラウドへ保存し、パソコン内もしくはクラウド内の文書ファイルを毎日外部ドライブへ保存していってください。

 失ったデータはお金では取り戻せません。

 ちょっとした手間ですが、安全安心を保証していると思えば安いものです。

 最悪の場合でも、その日執筆したぶんが失われるだけで済みますからね。

 しかもワープロの文書データはたいてい1MBもありません。これなら安心していくらでもバックアップできるはずです。

 もし一日に何度もパソコンの電源を切るようなら、パソコンを終了させる直前に毎回バックアップをとりましょう。それだけでかなり心強いですよ。

 スマートフォン執筆ではけっして得られない安心安全も、パソコンならいくらでも守れます。

 執筆したら毎回忘れずにバックアップをとりましょうね。





最後に

 今回は「必ずバックアップをとる」について述べました。

 インターネット社会となり、人々はファイルの置き場所を考えずに書類を作れます。

 しかしその保存先であるクラウドやそれにつながるインターネットにいつ障害が発生するともかぎりません。

 あなたが人生を賭けて応募したい「小説賞・新人賞」があるのなら、文書データが失われる事態は絶対に避けるべきです。

 そのためにも「バックアップをとり」ましょう。

 それだけであなたは安心して安全に「小説賞・新人賞」へ取り組めますよ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る