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2020年9月3日 14:08
朝、質問したことの答えが、ここに書いてありました(笑)またまた質問なのですが、主人公以外の視点も入れた方が、物語に厚みが出るというのは、どういう状況でしょうか?テーマがぶれない程度にしないといけないということでしょうか?
作者からの返信
澄田こころ様、コメントありがとうございます。 このコラムも1,000本以上ありますので、たいていの疑問には答えが用意されています。だからこそ「事典」なのです。 サブタイトルがわかりづらくて見つけづらいものもありますが、だいたいは探せば見つかりますね。 ご質問の「主人公以外の視点も入れたほうが、物語に厚みが出る」というのは他の部分では「秘密」と呼んでいます。 小説は「主人公の一人称視点」が基本です。しかしそれだけで押すとどうしても物語で「不安」を醸し出すのが難しい。 そこで「主人公の一人称視点」の文章の中に、主人公が知らない事物を登場させるのです。その存在を主人公はもちろん知りません。だけど読み手は知っている。物語の先々の展開「秘密」を書き手と読み手が共有するのです。 すると「おい、主人公。この先になにか怪しいものが待ち受けているぞ!」と読み手は不安な感情を交えて物語を読み進めるのです。 この「不安」は、「主人公は知らないけど、読み手は知っている」から起こります。逆は成立しません。 逆に「喜ばしい」ことを、主人公に知らせず読み手と書き手が共有する、つまり「秘密」にすると、読み進めながらニヤニヤしてくるのです。「この先、きっと主人公は驚くだろうなぁ」となります。 この「秘密」を使いこなせるようになると、物語に厚みが出るのです。
朝、質問したことの答えが、ここに書いてありました(笑)
またまた質問なのですが、主人公以外の視点も入れた方が、物語に厚みが出るというのは、どういう状況でしょうか?
テーマがぶれない程度にしないといけないということでしょうか?
作者からの返信
澄田こころ様、コメントありがとうございます。
このコラムも1,000本以上ありますので、たいていの疑問には答えが用意されています。だからこそ「事典」なのです。
サブタイトルがわかりづらくて見つけづらいものもありますが、だいたいは探せば見つかりますね。
ご質問の「主人公以外の視点も入れたほうが、物語に厚みが出る」というのは他の部分では「秘密」と呼んでいます。
小説は「主人公の一人称視点」が基本です。しかしそれだけで押すとどうしても物語で「不安」を醸し出すのが難しい。
そこで「主人公の一人称視点」の文章の中に、主人公が知らない事物を登場させるのです。その存在を主人公はもちろん知りません。だけど読み手は知っている。物語の先々の展開「秘密」を書き手と読み手が共有するのです。
すると「おい、主人公。この先になにか怪しいものが待ち受けているぞ!」と読み手は不安な感情を交えて物語を読み進めるのです。
この「不安」は、「主人公は知らないけど、読み手は知っている」から起こります。逆は成立しません。
逆に「喜ばしい」ことを、主人公に知らせず読み手と書き手が共有する、つまり「秘密」にすると、読み進めながらニヤニヤしてくるのです。「この先、きっと主人公は驚くだろうなぁ」となります。
この「秘密」を使いこなせるようになると、物語に厚みが出るのです。