応援コメント

770.回帰篇:傾向と対策にたいして意味はない」への応援コメント

  • 朝、質問したことの答えが、ここに書いてありました(笑)

    またまた質問なのですが、主人公以外の視点も入れた方が、物語に厚みが出るというのは、どういう状況でしょうか?
    テーマがぶれない程度にしないといけないということでしょうか?

    作者からの返信

     澄田こころ様、コメントありがとうございます。

     このコラムも1,000本以上ありますので、たいていの疑問には答えが用意されています。だからこそ「事典」なのです。
     サブタイトルがわかりづらくて見つけづらいものもありますが、だいたいは探せば見つかりますね。

     ご質問の「主人公以外の視点も入れたほうが、物語に厚みが出る」というのは他の部分では「秘密」と呼んでいます。
     小説は「主人公の一人称視点」が基本です。しかしそれだけで押すとどうしても物語で「不安」を醸し出すのが難しい。
     そこで「主人公の一人称視点」の文章の中に、主人公が知らない事物を登場させるのです。その存在を主人公はもちろん知りません。だけど読み手は知っている。物語の先々の展開「秘密」を書き手と読み手が共有するのです。
     すると「おい、主人公。この先になにか怪しいものが待ち受けているぞ!」と読み手は不安な感情を交えて物語を読み進めるのです。
     この「不安」は、「主人公は知らないけど、読み手は知っている」から起こります。逆は成立しません。
     逆に「喜ばしい」ことを、主人公に知らせず読み手と書き手が共有する、つまり「秘密」にすると、読み進めながらニヤニヤしてくるのです。「この先、きっと主人公は驚くだろうなぁ」となります。

     この「秘密」を使いこなせるようになると、物語に厚みが出るのです。

    編集済