第2話 邂逅

入学式も終わり、教室へと戻る。

さぁ自己紹介の時間だ。確か一番は赤羽って奴だな。下の名前は…まぁいいやとりあえず自分の番を待とう。「それでは自己紹介ですが異種族の方は自分の種族についてお願いしま〜す。これから一緒に学園生活を送るあなたたちは自分の種族について理解してもらわないといけない場合もこれから出てくるとも思うからね〜。それでは一番から」どうやらうちの担任はほんわか系の女性のようだ。優しそうな人でよかったぜ。

「はい、僕は赤羽 恭介です。一年間よろしくお願いします!」

何とも優しい感じの好青年だ。中性的な顔立ちで女にモテそうな男だ。

「アーグ・リーンベルト、吸血鬼と人間のハーフ、

…よろしく」

人見知りか…同士よ

「青桐 小夜です。よろしくお願いします。」

何とも和風な顔立ちをした女の子だ。黒いセーラー服に青いリボンをつけていて、何とも可愛らしい。

「わたくしは中宮家の皇女江ノ宮 橙花と申しますわ。以後お見知りおきを」金髪のツインテールでお嬢様と色々な属性が含まれいる。並のオタクだったらブヒブヒ言ってそうだ。そんなことを思っていると、

突然ドアが開く。みんなの視線が教室前方のドアに吸い込まれた。

「すいませーん、おくれました♪」何ともテンションの高い生徒が入ってきた。

「もぉ〜遅いですよ〜始業式の途中ぐらいに着くって連絡してたじゃないですか〜」

「いやー目の前にめちゃくちゃ重そうな荷物を持った老人とか道路に飛び出しそうな猫がいたりしたもんで」キラーン…パチクリとウインクしながら先生に言う。何だこいつ…

「んで自己紹介はどこまで行ったんです?」

「はぁ…ちょうどあなたの番ですよ」先生は呆れてしまったようだ。あんだけ舐められた態度じゃな…

「んじゃまーそうだなー名前は奇練 白 あ、ハクって呼んでねーあとはねー好きなものは女の子の…」

「名前だけでいいですから!」

「ちぇ〜もうちょっと喋っていたかったなぁ〜

あ、そうだ僕が学校にいる間はよろしくねー」

退学でもする気なのかってんだ…まぁでも悪いやつではなさそうだけど…最後の女の子のってのメッッチャ気になるけど…いい意味でか悪い意味でかは分からんが退屈はしなさそうだ。

「っていうか皆の能力教えてよ!名前なんて後でいいからさ!能力は個性の塊だって聞いたし、自己紹介なんてそれで十分だよ!」この発言によって名前とよろしくお願いしますを言うだけの作業的な自己紹介が終わりを告げ、能力を他人に見せる珍品ショーとなった。

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