[短編(市場×他)]また呼ばれました

 目が覚めると、そこは見慣れぬ場所だった。

 いや、正しくは、見覚えあるものがあって、馴染みのない場所だった。

 世界樹、なんていうファンタジーがそびえ立っていて、かくいうここは、岩ばかりのある殺風景な場所で。

 とりあえず、市場に向かうことにする。前みたく、ドラゴンに拾われることはなかったらしい。ともすれば、なんでまた、連れてこられたんだか。


 世界樹の宴、と称される祭に、多分、おそらく、呼ばれたんだろう。あのときは幸のやつが助かって欲しい一心で挑んだのだが、今はもう。

「あ、スギタカ?」

 聞き覚えある声に振り替えれば、そこには見覚えある姿が。

「シール、だったか? おまえもまた呼ばれたのかよ」

 いわゆる、狐のケモノというものに見えるそれは、銃を携えながらにこやかに近づいてくる。

「わお、ボクのこと覚えててくれたんだ! この再会! キミは嬉しくないの?」

 いや、嬉しくはない。幸のことを思い出してしまうから、が一番の理由だが。

「ビミョーな反応だね。まぁいいよ、ボクだってまた来れたことにびっくりしてるし」

 というわりには、その手に持ってる軽食はなんだろう。

「またお祭、するんだってさ。しかも今回は三人から五人で一チーム」

 夢から覚めたら、その食欲も無駄になるってのに、がつがつと長い口で食ってる。

「だから、ボクたち以外にもきっといるよ、異邦人が。フェリとかカルとか、王様を見つけてみようよ、スギタカ」

 あまりにもできすぎてる偶然の邂逅に、俺はのることを選んだ。歩きだす、いや待て、屋台に行ってるぞこいつ。

 幸は、これ以上生きることを望んでいない。だから、俺は鬼として、生きていくだけだ。


◆◆◆◆


 まいすとーりーずこらぼ。世界樹の宴にて登場した二人が再会するお話(ゲーム化するかはまだ未定だけど余力に比例して登場確率はマシマシ)


 素材と難易度調整次第なんですけどね! ちまちまと素材を用意していますが、どうやったら量産できるんですかこれ! 難易度については、まだシステムができていないので手をつけられないですけれど。


 シール君たちのゲームも出したいぞ! 世界樹の宴その2もね!!

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