[短編(市場)]差し出された一口

 じぃと見つめる、期待の眼差し。

 はたと気がついた彼は、自身の一口をフォークで突き刺して、落ちないことを確かめる。滴り落ちる、てかてかと輝く脂はすっかり冷めた鉄板へと落ちる。

 ほら、と鉄板からすいと移動して、その眼差しの主の目の前に。じっと距離を図っていたかと思えば、くわりと牙のそろう口を開き、食器を折らんばかりに食らいつく。

「シェーシャ、それは食うな。抜いてやるから、歯を立てるな」

 すっと抜かれたフォークをよそに、何度か口を開いて咀嚼する。できるだけ飛び散らぬよう、配慮を持ったものだったが、それでもいくらか脂が跳ねた。

 むふー、と満足げな鼻息。

 向かいでそれを見ていた者は、隣にいる者にたいして、同様のことを行う。

「バカにしてるの?」

 まぁそうだろう、といった様子の彼女は、冗談よ、と自分の口に運んでしまう。

「そもそもさぁ、焼いたやつ嫌いなんだって。噛み応えないし、熱いし、あと辛い」

 対する彼は、自身の注文した生肉に食いついているところだ。

「試してみたら、気に入るかもよ?」

 それ、もう一口。

「いいや、いらないね。クロッスにもらったことあるけど、吐いたくらいだし」

 ぷいと無視する帽子を被る青年に、それは残念だと、セットのスープを飲み干した。


◆◆◆◆


 食べ物で釣ってその反応を楽しむってあるじゃないですか。

 そういうのは純粋であるから愛おしいのであって、一般人物にやることではないですね。やるとすれば、食料も厳しいとかのパターンでしょうか。

 基本、人間は悪食ですからね。可愛げもないような気がしますけども。


 でも、人間がやると気味悪さが増しますねぇ。なんでなんでしょ。なんというか、自身を可愛く魅せたくてやってる、という意志が見えるからなんでしょうか。

 考えても見てくださいよ。大の大人が、人のものをが欲しいからと目を輝かせてる姿。

 うーん、やっぱりダメですね。ここに力付くとか入ればいいんですけれど、そういう理性に訴えかけるものを理性に入る手前で拒否したくなるというか。

 そう、可愛く魅せる写真とか、私、直視できないんですよ。気持ち悪さがすごくて。どこからくるのでしょうか、この感じ。

 目にキラキラ入れて、顔の輪郭を小さくして、とか。人間というものから外された違和感に気持ち悪さが。


 こういうひと、いませんか?

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