[日記]GW六日目 -戯れを垣間見る-

 まだお昼には、ちょっとだけ早い時間。混む前にさっさと食事を済ませたい私は、二日に一度の外出をする。

 昨日、そのときまで制作していたゲームの公開申請を行って、ようやく一段落といったところで、さて次に向けての勉強をどう始めようかと考えながら漕いでいると、大声があたりに聞こえる。

 人のものではない、かといって聞き慣れないものではない。普段から耳にしている声だ。

 そう、カラス。かなり大きめの、彼か彼女かはよそ様の敷地を歩いていて、かと思えば飛び立つ。

 何してたんだろうか、と思いながら道を進むと、多分、先の子を含めて三羽が固まって、地上付近を滑空しているのが見えた。

 先頭の子を追いたてているように見えたが、ほどなくして着地した彼らは少しばかりの休憩をして、とてとてと雑草が伸び放題の地面を掻き分けて、よったよったと列をなして歩き始める。

 仲がいいのだろうか?

 立ち止まって眺めてみたいところだが、これ以上遅れると混み始める。それだけは避けたいと、また前を向いて走り出す。


◆◆◆◆


 カラスを見ていると、面白いんですよね。度々、雑記にて取り上げていますが、かなり久しぶりな気がします。

 静かな時間を過ごしていると、外から聞こえる雑音の中に紛れる、何種類かのオノマトペ。一体、何を意味しているのか気になるところですが、まあ近寄りがたい存在です。


 そういえばあるとき、こんな鳴き声を聞いたことがありましたね。


 カァー、カァー、アーァァ?


 ちょうど、親や兄弟が同じところにいるときに、まるでため息をつくような声でした。それに思わず、どっと笑いが起こっていましたね。

 以降、そんな声を聞いたこともないので、下手だったのかなぁ、と思い返しています。

 あと、二羽が電柱に止まっていて、片方が何回も声をあげていたら、もう片方が「うるさいわあほ」と言わんばかりに開いていた口をつつく姿も見たことがありますね。

 つつかれた方は、なんとも言い難い声を上げ、それでも繰り返して大声をあげていましたっけね。

 一体、どういうやり取りだったのでしょうか。気になりますねぇ。

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