[創作論]パズルを作る
謎解きといえばなんだろうか?
クイズ、なぞなぞ、パズル……そういったものは昔からあるが、さて、これを作ろうと考えたとき、どのようなものならば新鮮味があるだろうか?
まずはそれぞれがどのように定義されているか、確かめてみよう。
クイズは、解答が用意されたうえで、それにまつわる情報から解答を導き出すと正解となる。知識がなければ答えられないようなものも、当然含まれている。
つぎになぞなぞ。これは提示された情報から規則などを見つけ出して、解答を導くものだ。解が複数あることもあるが、それはそれで発見があってよい。
さて、問題のパズルだ。これはかなり広義なように思える。例えば画像をバラバラに切って、これを復元するように、としてもパズルだし、箱を指定回数動かしてゴールへ、なんていうのもパズルだ。
定義するなら、明瞭な解答への道筋を組み立てるもの、といったところだろうか。
これらの定義を考えると、新鮮味を織り込めるのはパズルだけなのがよく分かる。クイズは正解があることが前提であるし、なぞなぞも解答がある前提なのは同じことである。
パズルは、解答さえ合えば好きに作っていいのだ。つまり、紫を用意する解のために、赤と緑を混ぜるという過程を用意してもいいし、5をつくるために1と2があれば5となる、というような改造をしてもいいのである。
もちろん、そんな規則おかしいだろう、と思うことだろうが、あくまでこれはパズル上の話だ。パズルを解くには、パズルの用意した土俵を理解する必要がある。他のジグソーパズルのピースを持ってきて、手元のパズルにはめるようなことは、誰だってしないだろう。
では新鮮味のあるパズルとはなんだろうか。
前提として、正解があって、パズルの中には規則がある。しかしどうやって正解にたどり着けばいいのか?
考えられるのは、何ができる、の部分を広げてインタラクティブな要素を増やすか、あるいは何が起こる、を増やすか、だろうか。
それこそ、全く因果関係のない要素を結びつけないとできないことだ。
例えばボタンを押すと水位が上がる、レバーを引けば扉が開く、スイッチを反応させると天井から日差しが差し込む、とか。原理はともかく、何かが起こることが大事なのだろう。
そういった不自然な要素を、自然なものになるまでおとしこむことで、ようやく出来上がるのだろうか。新鮮味の溢れるパズル、というものは。
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