[日記]澄んだ空のその先を

 ぼうと眺める遠くの景色。

 ゆったりと感じる時間の流れを、頬を撫でる、ひやりとする風に感じながら、ほんの少しだけ、あごを上げて見てみれば、雲ひとつない、毛筆の名残すらも見えないくらいの、晴れやかな空が広がっている。

 いくらきれいなブルーハワイに白を混ぜたような色を、バケツいっぱいの絵の具をキャンバスにひっくり返しても、この、淡い色は、しっかりとした景色は、作り出せないことは間違いない。

 目が眩むくらいにまぶしく。

 春には寒すぎる空気を感じて。

 もしここが、もっと静かな場所なら、うとうとと霞む世界を保ちながら、じっと見上げ続けていたい。

 この私という窓いっぱいにある、スカイブルーにひとりを感じながら。


◆◆◆◆


 今の時間、窓を開けるとちょうどいい感じがしますね。これで花粉がなければ、昼間はずっと換気をしていたいのですが、そういうわけにもいかず、小一時間で閉めなければなりません。


 疲れを覚えながら買い出しに出ています。で、テラス席に座って、桜系のドリンクを口にしようとしているところです。

 同じ空の下、なんていう言葉がありますが、果たして、同じ空なんてあるのだろうか、なんて変なことを考えてみながら。

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