[日記]たとえ離れていたとしても
メディアで信用していいのは、天気予報だけだ。
そんな言葉をふと考えるが、例外はもう一つ、と見てもいいだろう。どんな金のやり取りがあるかは分からないにしても、これについてはそんなに頭をひねることはない。
災害である。
先週の火山の噴火といい、昨夜の地震といい、人智の及ばないものに関しては、信用していいということかもしれない。
もちろんそれは経済の見えざる手、などは例外だ。それは人の営みによって生まれた必然であり、人智など越えているはずもないだろう。
もちろん、各メディアが、災害現場にて、救援の妨げになるようなことをしているのならば問題だが、そもそもが災害に関しては偏向するメリットが圧倒的に少ないためだろう。
例えば大震災が起こったとしよう。そこかしこで、ある地域で発生しているという情報が流れている。これに対して、この地震は隣国の陰謀によってもたらされた人為的なものである、と叫んだとしても、今の人々はそんなバカな、とそのメディアを廃棄・排除しようとするだろう。
もし隠し通すようなシナリオならば、兵器が爆発して地震が起こった、ということが隠されるくらいだろうか。しかし地震のメカニズムがある程度分かっている今、それが自然現象なのかどうかくらい、区別はつくことだろう。
しかし、災害は何時に起こってもおかしくないことである。いずれもこの星の代謝なのであろうが、なんとも運のない星に生命とかいうものが生まれたものである。
ならば災害のない星というものがあったとしよう。そこに同様な生命体が生まれただろうか? 私はそうはならなかったろうと考える。
なぜなら災害によって地形は変わり、水は流れて、風は吹くからである。
それらがなければ島はできなかったし、水は淀み続けるし、風がなければ果物もできなかった。
奇跡の星なんて言われているが、それは言いすぎだろうとは思う。ただの偶然。ただの偶然で私たちは生きている。
運命という言葉を信じたってもかまわない。そこに今という偶然の暇がなければ、運命さえもないのだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます