[創作論]長短トンネル
色を置く。そこから微調整を数回繰り返して、これくらいだろうかと触るのを辞める。
改めて全体を眺め、弄るところはないか確かめる。部分部分を見つめて、結合して、結合。広げて、全体を。これでいいだろう、という妥協を感じられれば、次は差分の作成だ。
一つは瞬き。もう一つは、その他。なんらかの動きをつけよう、という試みから、動かすための差分を二枚ずつ作っている。
とはいっても直立状態からわずかに動くだけだ。今回は……あたりを見渡す感じにしようか。
奥側の髪が見えなくなって、手前側が増える。目の位置が変化して……影はどうなるだろう?
まぁ一瞬だけの表示だし、こんな感じだろう。閉廷!
と、いう感じで、気が向いたときにゲーム用のイラスト、というよりはドット絵を作成しているのですが、モチベの維持にちょうどいいですね。
並列で進めている立ち絵イラストが一枚あたり5時間は使っているのにたいし、ドットは2時間です。しかもあんまりストレスを感じなくていいのもいいですね。とはいっても、立ち絵からドットを起こすので、前者を先に進めないといけないんですけどね。
小説ではどうでしょう?
大作を作るには、結局は短編の積み重ねで、小目標を繰り返し立てて達成することがいい、と言われています。
小説の場合だと、書きたいものを続けてたら、いつの間にか大作になっていた、なんてことは多そうですよね。いえ、むしろそういうものでしょうか。
でも小説で大きいものを作ろうと思うと、小目標って作りづらいんですよ。なぜなら、積み重なっていくために、できることが限定されていくからです。性格や状況がどんどん固まっていって、自由に書けなくなる。
もちろん予め用意しておいた道筋に乗せ続けることも要訓練ですし、その場の思い付き、かつ後で回収できそうな設定をつけることも、慣れている人なら考え付くことでしょう。
そう考えると、小説を書く上での小目標とはなんでしょう? 文字数? 内容の目標達成?
あるとすれば、軌道修正力なのでしょうか。
キャラクターが、予め考えていた道筋から逸れ始めることって多々あることでしょう。そのときに、予定していたものと、キャラクターの道筋を比べ、どれくらいずれてて、修正をかけなければならないのはどちらなのか? ということです。
作者ができるのは、道を用意しておいて、キャラクターたちを描くだけ。どちらが暴走してもいけないのてす。
まさしく小説を書く上での小目標、と思ったのですが、どうでしょう?
文字数については習慣ですからね。この先の小目標とは何なのでしょうか?
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