[短編(市場)]愛玩飼育

「……ペットねぇ。そんなもん家に入れても、あたしは責任とらないからね? クチナシの横流しくらい、わけないけど」

 ヴィークがつまらなさそうに見つめる相手は、富裕な商人であった。なんでも、一目惚れした言葉の通じない生物ーー通称、クチナシがいて、どうにかして手に入れたい、と裏の門扉を叩いたのである。

 殺して食うでもなく、言葉が通じないならではの生活と共存を楽しむことが、最近の富裕層の流行なのだという。

 通称、ペット。たしか、遺産の研究者が、そんな記述を見つけて、ひそかに広まっているらしい。

「構いませんよ。どうせ、そんなことを口にするのはクチナシとの我らの境界の区別できぬ、愚か者どもでしょうからな」

 にっこりと笑う商人に費用を伝えると、それくらいはした金ですよ、と持っていた鞄からジャラリと鳴る麻袋を取り出す。中身に手を入れ、大量の硬貨を取り出したかと思うと数えることもせずに、二人の間にある机に落とした。

 注文された額よりも少し多めであることはすぐに分かる枚数と色だったが、彼女は受け取るよう、脇に立っていた男に指示する。

「じゃ、そのクチナシの持ち主と、その特徴を教えな。あと、あんたの家の場所も」

 もちろん、と商人は紙を懐から差し出して、硬貨を集める男に渡す。

 その他商談を終わらせて、残ったヴィークは一言、

「クチナシってなんなんだろうねぇ。あんなやつらと過ごす奴らの気が知れないね」

 と嗤った。


◆◆◆◆


 ペットっていう概念って、かなり長いんでしょうね。それこそ猟犬だとか、鷹匠とかよりも、もっとフレンドリーな関係でありたいと願ったために生まれたのでしょうか。


 さて、お話のネタだと、ペットが事件解決の鍵を持っていたり、あるいは強すぎる系だったりというネタに使えますが、ではそれを飼育できるには何が必要なんでしょう?

 ある程度の財力は必要でしょうし、市場のような世界観だと、一種の反発を生むでしょう。それをかわすだけの力と胆力くらいは必要でしょうか。

 なんにせよ、ネタを膨らませるにはいいベースですよね。会話できたりすれば、コンビが成立しますし。それが七日ですからね。


 あー、思考がまとまらないですね。うーむ。

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