[創作論]ろーんぐ・みどる・しょーと
あなたは短、中、長編、どれをメインとして書いておられるでしょうか? もちろん、どれを仕上げられたらすごいとか、短編は小説なんかじゃないとか、そんな話をするつもりは毛頭ございません。
したいのは、それぞれの難しさ、についてです。
KAC2021全投稿を成し遂げた上で、魔王討伐を書いてて思ったことがありましたので、ここに残しておこうかと思います。
まずはそれぞれの定義から。短編は一万、長編は十万文字が目安と言われています。中編は中間の五万程度、とも。
そして、短編はその中に詰め込むのが難しいと言われていますし、長編はそこまで書き続けるのが難しい、と言われてます。
私がそれぞれに感じたことは、短編は一つのお題について端的に展開しないといけなくて、長編はイベント外のことを書き続けるのが難しいかな、というものです。
短編だと、一見すると多く見える一万の中に、起承転結のイベントを盛り込まないといけなくて、寄り道する余裕がないんですよね。もちろんさっくりと読めるのが短編なのでこってりにする必要性はありません。しかし書きたくなるのが作者というもの。これを堪えるのが難しくなる要因なのではないでしょうか。もちろん、短い分予定を立てるのも楽な部類だとは思いますけれど。
長編は、少なくとも一日で書けるボリュームではないですよね。一ヶ月とか長期で整合性をとるのが難しいのはもちろんのことですが、イベントの外を書くのが難しくなってくるんですよ。例えば序盤は景色から入って主人公たちが会話を始める、というのが私のスタンダードですが、途中から、景色の描写が難しくなるんですよね。三人称で書いていることもあって、登場人物以外にカメラを向けて、それを描写するのが不自然になってなぜか難しくなります。
一人称だと彼らの気分を天気とかで扱えるのですが、誰にも干渉しない文はそれができなくて、とても辛いです。きつい。
もちろんそうなると、文章が固くなりがちなのも分かります。分かりますが、ならどうやって書けばいいのか。なかなか、これがなかなか、難しい。個人の動作を、これして、こうしてと表すばかりになってしまう。いや、もっと見えるものはあるはずなのに。
それを考えると、一人称で最後まで書き上げるのも、技能は技能なのかなぁ、とぼんやりと感じます。書けないよりかはましなのでしょう。
もっと素直に書けるようになればいいのかもしれませんね。けどこだわってるつもりはないんですけどねぇ。
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