[ネタ]乾いた瞳
最後に頬を濡らしたのはいつだろうか。
無限に等しい寿命の中で、弟と、獣と共にいて、おじさまと共に、この世界に安寧をもたらす。
そのために犠牲になる、呪い、いや祝福を得て産まれてきたものたちを探し、引き入れる。手段は問わないが、当人を、心を含めて殺してはいけないとの命令を遂行するために、何もかも押し殺して、涙など不要だと、弟に何度も言い聞かせた。
そう、この世界に、安寧が訪れるまで。
◆◆◆◆
説明しよう。
乾いた瞳とは、インスデイル兄弟のエピソードの一節に出てきたサブタイトルであり、かつ当時読んでいた漫画にあったエピソードタイトルだった名詞である!
よく、名詞に矛盾した形容詞をつけることでエピソードタイトルにしようとすることってままあるかと思われます。乾いた瞳、の場合、涙を流さなくなったことの比喩表現に使われるものだと思われます。
……このタイトルが使われていることを知ったとき、パクりパクられなんてことが思い当たりましたが、実際にはよくあるやつなんですよね。私が知っている範囲ではその漫画しか知りませんが、他にも多数あることでしょうね。
ところで、最近の流行りものってこういった婉曲表現ってするんですかね? 私の知る限りは無いのですが……あるとすれば場所とか、内容をド直球に説明したものとかばかりのような。そういったものを無視してパロディネタを仕込む場合もありましたっけ。
それが悪いとは言いませんが、その一話を読み終えたとき、タイトルを見返してなるほど、と思うのも読者の特権と言えば特権ですよね。単にエピソードのフレーズを抜き出してタイトルにするにしても、印象が弱くなりがちなような……。
七日は「七日」というだけあって、七日をリミットに思出話の単語を並べていました。最後は二人の関係について触れるようにして。
市場の場合はその話のテーマについて、あれこれと含みを持たせるようにつけています。
魔王討伐では「○○、~~~」という形で○○でエピソードの主題になることを取り上げ、~で何が起こるのか、を示すようにしています。毎度悩んでるんですけどね、これ。初めはそのつもりはなかったのですが、なんか縛りに加わりました。
何か捻ったエピソードタイトルを募集しても面白そうではありますね。ただ、そこまで作り込んでる人がいるのか、という疑問は残りますけれど。
さて、瞳をしっかりと潤して、今日も取り組んでいきましょうか。
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