[創作論]chapter N

 先週の木曜日から魔王討伐の更新を再開し、執筆もまた始めました。それで昨日、一話分の話を進めたのですが、三千文字に到達して、一言。

 やっと一章終わるのに、五万文字か……。


 まぁ、まぁ、イベントを逐一挟んでますからね。森の集落到着までをプロローグとしても、一万いってますし。もっとイベントを簡略化してもいいとは思いますが、省ける部分てどこでしょうか。

 現時点で公開している範囲だと……襲撃時のそれぞれの描写とか? ルーネル、ハイン、アイレの三人がそこらへんの徒党よりも強く、なおかつ殺害を行わないという部分をアピールするには重要な場面ですし、三人がビクター、クーオと軽い衝突をするのも、住んでる世界が違うという設定にちなんだものです。

 あと、ティーカとゲンドが、再開を喜ぶ御者たちを眺めてるところとか? ここは検討の余地ありですね。ビクターたちが長と作戦会議しているところは世界観の軽い説明に欲しいですし、削るならティーカとクーオが行方不明になったタイミングの作戦会議。加えてビクターがユーラと遭遇するところ、ルーネル、ハインが二回目の戦闘態勢に入る前の雑談とか?


 けどイベントの山場を用意するなら、谷や平地も用意しないとなぁ。テンポがよいのと、描写を最低限にすることは違いますからね。

 魔王討伐で当てはめるなら、テンポをよくする場合は一挙手一投足の描写を削る。最低限にする場合、シーンとしては登場しないが、地の文でさらさらと説明を行う。

 ……現状でどっちもできそうな部分はないですね。

 御者の再会シーンがなければ、御者たちは互いを軽薄な仲だとアピールすることになりますし、ビクターと自警団の作戦会議は、失敗したと認めつつも、覗き見していたルーネルの後の行動に影響します。ビクターとユーラの遭遇は、想定していた敵に加勢する者の目的をちらつかせるために必要ですし(後の展開に使用予定)。ルーネルたちの雑談は、彼らの日常会話や関係性を示すためにも必要となると……後付けでこそありますけども。


 不要な部分が見つからない、となると、もう少し細かく区切るのがいいでしょうか。

 森の集落でのアレコレを一章という大項目にして、移動、作戦会議、戦闘パートで小項目にするとか。これならばそれぞれ一万強程度に納められます。

 問題は、ほんとにテンポがいいか、ですよねぇ。これが一人称ならばもっと情報を省いて、個人の感想を濃くするだけで十分なんですけれども。

 かれこれ十五年近く書いていても、難しいものですねぇ。

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