[カクヨム]KAC2021-10th

 今回は「ゴール」……フィナーレにふさわしいと言えばふさわしいワードですが、色々と作れそうであるし、言い換えも可能なワードなんですよね。

 卒業、終わり、幕引き、区切り。どれを選ぶかによって内容は大きく変化していくことでしょう。


 今回は「穴ぼこだらけの大地で」をベースに一幕を作ってみました。ちょっと全体的に内容が弱いかなぁ、という感じですが、間に合わない方が問題なので、妥協しました。

 他の案では、市場を書き終えたときの思い返し。市場のキャラたちが、ゴール地点に一グループずつ到着していくお話。はたまた、冒険者が何らかのゴール、節目にたどり着くものがありました。

 書き上げたときの思い出は、ちょっと思い出すのが難しく。ゴール地点のは市場を読んでないと難しいし、冒険者にどんなゴールを与えたらドラマチックか分からなかったからです。


 では最終章、本編に触れていきましょう。

 「穴ぼこだらけの大地で」は青年一人と、ドラゴン一頭が、天球(空に浮かんだ大地)を元に戻すために旅をする、という物語(予定)です。どうやって戻すのかと言えば、浮かばせた当人であるドラゴンを説得する他なく、倒すことなんてできないし、その理由も様々で一筋縄では行かない、という設定です。

 このお話は、まさしく旅の先々で現れる存在とあれこれするのがメインであり、旅系小説にあるあるの終幕というものが存在しません。

 なら終わらないこの旅を、終わらせたらどうなるのだ、とマルト(仮称)は尋ね、シーンは始まります。

 シラナド(仮称)は、そもそも国からの命令でこの旅をしている身なので、全てが終われば、家に帰るのだと、それが旅のゴールなのだと口にします。

 しかしマルトは、それでは面白くない。二人で旅をするのは楽しいし、その選択肢はシラナドが望んでいることではなく、そうせざるを得ないからそうしているのだと。

 どうにか決心を揺るがせようとしたが、それでも終われば帰るのだとシラナドは繰り返し、マルトは勧誘を諦めます。

 しかし、シラナドは、この旅がどうあがいても終わらないから、ゴールがないからこそ、帰るという希望を捨てずにいるのだと、呟く、と。


 こんなふうにしてみよう、と思ったのは、よくあるずるずるとストーリーが伸びていく物語ってあるじゃないですか。一編だけで終わらせる予定だったけど、人気が出たから続きを、とか。

 その結果、いつまでも、いつまでも終わらない旅を続けている彼らは何を考え始めるんだろう? と思いいたったからです。で、私のストックの中では「穴ぼこだらけの大地で」が表すのに一番適当だった、と。

 また、比較的世界観の説明や目的を織り込みやすいというのもありました。大地が浮かんでて、クレーターがあって、これを戻すために旅をする。戻すための手段はともかく、なぜ旅をしているのか、を説明しやすいので。


 さ、これにて投稿は終了ですね。

 明日にでも全体の振り返りをしようかと思います。

 皆さん、お疲れさまでした!

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