[日記]煮

 料理、というよりかは食事のバリエーションがある程度欲しいのは、常備している調味料と薬味で分かることだろう。あまり頓着しない人は毎日同じものを口にして、たまに違うものを食べるだけで満足という場合もあるだろうが、もしかすると、そこに調味料をダバダバとふりかける、なんてことも珍しくはないと思われる。

 要はちょっとした変化が欲しいのだ。今聞こえている風の音にしろ、小鳥の会話にしろ、出掛けるにしろ、無意識のうちに刺激を求めているのだ。

 そこでひとつ、気になることがある。


 カレーやシチュー、すなわち味が一律になりやすいものに、あなたはどんな変化を与えるだろうか?

 すなわち、レシピ通りに作るとほぼ同じ味になるだろうが、そこに自分流の変化球を投じているだろうか?


 私は月一でカレー、あるいはシチューのどちらかを作る。連休最終日に用意して、翌日以降の夕食とするのだ。

 私の場合、ルーを変える、具材を変える、コンソメを入れるなど、いくらかバリエーションを用意してみているのだが、これがなかなか楽しい。特に、作ると決めた週の買い出しだ。

 あの味にこれ合うかなー、冷蔵庫に残っているものは、これ良さそうだな、あの調味料を足してみるのはどうだろう、ルーの種類はなんだっけ、次はこのルーにしよう。

 考え始めたら止まらない。最終的に放り込むものを決めて買い物を終え、次は調理だ。

 切り方を変え、大きさを変え、炒める順序を、時間を変え、煮込む。煮込む。

 最終的に出来上がるのは、結局カレーやシチューなのだが、これがまた全く違う味わいになるのだから、楽しくないはずがない。


 これらの結果、私が勧めたくなるのはネギカレーである。

 玉ねぎ、長ネギをみじん切りにする手間はあるが、それと挽き肉、チューブ生姜とニンニク、あとはほうれん草とか入れて辛口のルーを使う。

 ネギ類をしっかりと炒めることにより、辛味を緩和して、さらにネギによって体が暖まる。焼いた夏野菜にかけて食べるのもうまそうだ。

 またあれを作ってみたいところだが、覚えている情報はそれくらい。レシピは残さない。それが私の、煮込み道の問題点である。

 はたまた、もっとおいしい付け合わせを考えてみるのはどうだろうか。あのパンはおいしかったな。白米、パン以外のお供も考えてみるのもいいだろうか。

 さて、今日のアレンジは……

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