[日記]わたしはあなたに払う

 財布に、精一杯のお金を詰め込んで。一握りの甘くて、辛くて、幸せの味のお菓子のために、お店の一角に。

 どれにしよう。これは好きだから絶対に欲しい。あと少しの余裕をどう切り詰めるのか、どれだけ美味しいものを味わうか。

 結局、同じものを二倍楽しむことにする。今はこれが一番だ。


 学生という身分ながら、働き始めた。土日だけの限られた時間の勤務だが、それでも始めての自由の量に、自然と胸が踊る。

 一人暮らしも始まったし、まずはどこかに食べに行こう。あ、でもゲームも欲しいし、スタンドライトが欲しいし。LEDがいいな。

 よし、買いに行こう。明日の講義は休もうかなぁ。遊びたいし。


 無料、無料、無料。

 でかでかとポップアップが飛び出てくるばかり。ではその無料の恩恵を預かったとして、この財布にあるものはどうしたものだろうか。

 生活に必要なものに使うには余りある。この重くなるばかりの価値をどうすればいいだろうか。

 無料のアプリを使えば暇を潰せるし、探せばなんだってできる。端末さえあれば、使う必要なんてない。人生最大の問題は解決しているようなものだ。

 保険や少しの支援をしてもなお余裕のある自由の一方、これを散らかすタイミングはなく、また重くなる。

 いつか、いつか、きっと使うときがくる。重い疾患をわずらうかもしれないし、うん、そうだ。そうだ。

 目に飛び込んでくる無料の文字に、また手を伸ばした。


◆◆◆◆


 そういえば、KLPの開始の時、投げ銭機能を検討している、という話がありましたね。没になったのでしょうか?


 というわけで、今回はお金の話。

 無料のサービスやアプリが増えるなか、みなさんはお金は何に使われていますか? 食事食料日用品などは当たり前として、娯楽や誰かにお金を使ってますか?

 私は……はい、あまり使えてません。誰かに制作を依頼して何かをする、ということをしてみてもいいのでしょうが、いかんせん、自分で作りたい欲が強いんですよね。あと、外注するネタがない。描いてもらいたいシチュがない。

 私にとっては萌えるシチュというのは、外から偶発的にある刺激か、あるいは制作の動力源なんですね。誰かに叶えてもらうものではないようです。

 もちろん、そのシチュのジャンルの偏りがあるので、自分の不得手な所を外注する、というのもありですね。曲とかは作ろうとは思わないですし。


 やっぱり時間欲しいなぁ。仕事中心の生活にならざるを得ないにしても、余裕がなさすぎるんだよなぁ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る