[日記・創作論]痛み
※蜘蛛、怪我表現要素あり
びよんびよんびよん。
君は何をしているんだ。先ほどから隣人のユウレイグモが止まらない。巣に脚をかけ、びよんびよん。ずっと揺れている。
充電していた端末を取りに来たときも、びぃよんびぃよん。こう、なんというか、楽しそうにびよんびよんしている。
本人の意思に反して止まらないなら、落ちればいいことを考えると、自分でやってるっぽい。ためしにふっと息を吹き掛けると、その動きは止まる。
何か意味があるのだろうか?
ともかく、夜も遅い。早く寝てしまおう。明日はあらぬ夢を投稿したりするのだし。
その夜、ふと目が覚める。
右腕全体がしびれているのだ。そちらを下にしているため、血流が悪くなったのだろう……仰向けに直り、息をはく。じわりと血流が戻ってくる感覚。まだ真っ暗な時間。すぐに寝直せることだろう。
ところがどうだろう。びりびりとした感覚は治まらない。それどころか痛い。付け根から始まり、じんじんと広がっている。
右肩に触れてみる。浮かぶ意識の中で、じわりと汗が吹き出した。
掛け布団を剥がし、左手で右腕をつかむ。じわりじわりと訴えてくるエラーに耐えながら、持ち上げていく。
ゆっくり、ゆっくりと異常が閾値におさまっていく。
戻っていく。いつもの右腕を取り返していく。
やれやれ。寝ている最中に外れてしまったか。少しだけ身体を気づかいながら、朝までの時間を味わうこととする。
目覚めると、それが夢でなかったことを伝える痛みが走る。見てもいなかったが。
そして、同居人は起源を悪くしたのか、もうそこにはいなかった。代わりに、広い空間に糸を残して。
◆◆◆◆
ユウレイグモがゆらゆらするのは、自身を見えづらくするため、らしいです。かなり高速で揺れていたので、飯待ちだったということですね。んでもって彼らの糸は粘液質が少ないらしく、あまり埃がつかないらしいです。
さて、昨日、右肩が脱臼しました。しかも夜中。
度々外しているのですが、これが慣れない。しかも今回は就寝中に外れたため、どれくらいの間継続していたか分かりませんし、体重をかけていたので、これまでよりも重症かもしれないです。
肩が外れる、というと、どのようなイメージをされるでしょうか? よくスポーツ選手の故障として取り上げられるものですが、実感って湧きませんよね(推論)。
では、肩を掴んでみてください。真横から、鷲掴みに。骨がありますよね? それが肉ごと違う位置に移動します。拳ひとつ分くらい下方向に。
見た目、肩がなくなります。腕がしびれます。動かせなくはないですが、痛みが走ります。
で、どうにかはめても、痛みは継続します。多分、筋肉とかが傷つくんでしょうね。そして、一度外れると癖として残り、外れやすくなるとか。
もう何回目でしょうね……。
お医者さんいわく、腕は縦横無尽に動かせる分、関節、すなわち肩の骨と胴体の結合(?)が弱いらしいです。言い方を変えると、肘や腿、膝を脱臼するとこれの比にはならない痛みがあると推測されます。太い、あるいは結合が強いので。
ということで、怪我には気を付けましょう、というお話しでした。痛いですねぇ。
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